パラダイムチェンジ

2006年09月07日(木) 911陰謀説について

9/6付東京新聞の特報欄で、2001年9月11日に起きた、アメリカ同時
多発テロの陰謀説がアメリカで再燃している、という記事が載って
いた。
今回のアメリカでの話がちょっと違うのは、S911Tという
元軍人と科学者のグループがアメリカ政府の関与を示唆し、それに
対して今まではその手の陰謀論をアメリカ政府が公式に否定し、
それをCNNやニューヨークタイムズが取り上げた事が、東京新聞が
記事にした理由の様である。

私が、この911テロの陰謀説を初めて聞いたのは、ビートたけしの
TV番組だったと思う。
で、このときに触れていた話の元ネタが、「911ボーイングを捜せ」
というビデオだったらしい。

個人的には、事の真相がどうだったのかを判断するのは難しい、と
思っている。
政府はもしかしたら何か隠しているのかもしれないし、2年前の時
にも思った、ペンタゴンという低層の建物に(周囲に何の痕跡や被害
も与えることなく)綺麗にぶつかったという事に対して、どこか疑問
とまでは言わないまでも割り切れない感じは残ったままである。

それは、 ケネディ大統領暗殺の時の、暗殺犯オズワルドが放ったと
される銃弾の弾道が複雑怪奇な軌道を描いていると言われればそう
なのかなあ、と思うのと同じである。

ただ、だからといって、すべての証拠が陰謀を裏付けている、と
言われると、ちょっとなあ、と思ってしまうのだ。
陰謀論を唱える人って、結構自分の意見の正しさを主張するあまり、
どんなに些細な事でも陰謀に結びつけちゃうきらいがあるような気が
するのがちょっと、という感じで。

今後、何かのきっかけで、決定的な証拠でも出てこない限りにおいて
は、陰謀があったのかなかったのかについての立場は保留しておくの
が賢明?なんじゃないかという気がするのである。

でも、今、アメリカで911についての陰謀論が今も根強く残っている
のって、多分、大きな事件に関しては、誰かしらが陰謀を唱えるんだ
ろうと思うんだけど、それが今、ある程度支持されている背景には、
おそらくは、ガソリン価格の高騰などが、日常生活に悪影響を及ぼし
ている事に対して、ブッシュ政権に対する不満がたまっているって
証拠なんだろうなあ、と思うのだ。

今年NYに行ったときでも、向こうの人たちがガソリン価格が高く
なった事に文句を言っている人が多かったし。
といっても日本の方が高いんですが。

これが、アポロ11号は実際には月には行ってない、位の話だったら、
まあ笑える話なんだけど、911に関してはそのインパクトが強すぎて
なかなか消化できない、って面も強くあるのかもしれないな、と
思うのだ。

でも、たかだか5年前の出来事でも、その真相について色んな意見が
出ることを考えると、60年以上前の南京で起きたことについて、
意見が真っ二つにわかれるのも当たり前の事なのかもしれない。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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