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■ 好きな人・・・テニプリ(乾不二)
『・・・ねぇ、乾・・・』
その広い背中に背を預けて呼びかければ。 手元のノートに何かを書き込みながら答えてくれる。
『何・・・?不二・・・』
乾の声で名前を呼ばれるのはスキ。 多分乾の声がスキだから聞いてて安心する。 そんな事を思いながら聞いてみる。
『乾はさ・・・僕の事好き?』 『何を今更・・・・』 『ねぇ・・・?僕のことスキ・・・?』
呆れたような乾の声を遮るようにもう一度聞く。 声が少し震えていたかもしれない・・・。 何だか自分が弱いみたいでイヤだな・・・。 そう思ってたら乾が小さく笑うのを背中越しに感じた。
『俺は不二が好きだよ・・・』
僕のスキな乾の声で好きと言われて 自分で聞いた事なのに何だかすごく恥かしい。 でも同時にすごく嬉しい。 だからさらに聞いてみた。
『じゃぁ・・・僕のどこが好き?』 『・・・今日の不二は質問ばっかりだな・・・』
乾はそう言って笑ったけれどちゃんと答えてくれる。
『ん〜・・・何処がって改めて聞かれるとなぁ・・・。 ・・・にっこり笑って何企んでるか解らないようなトコとか?』
くすくすと笑いながらそんな事を言う。 それって褒められてるとは思えないんだけど・・・? 憮然とした僕の気配を感じたのか乾の笑いは大きくなってる。 肩が震えてるよ、乾。
『・・・ソレ褒めてるの・・・?・・・貶してるの・・・?乾』
ちょっと拗ねたように乾の背中に体重を掛けて凭れ掛かって そう言う僕に乾は笑いながら僕を振り返って答える。
『好きって言ってるんだか褒めてるでしょ? じゃぁ、逆に聞くけど不二は俺のこと好き?』
う・・・、そう来たか・・・。 乾の事・・・キライじゃない。うん。キライではないよね。 でも好きかって聞かれると良く解らない。 なんて答えたら良いんだろう・・・。
黙り込んだ僕に乾は小さく苦笑して僕の頭にこつんと ノートを当てて言う。
『何真剣に考え込んでるんだ?それとも俺は仲間としても 不二に認めて貰えてないの?』
乾が『仲間として』好きかどうか聞いた訳じゃない事くらい 僕にだって解る。 でも乾がそんな風に方向性を逸らしてくれたのは僕の為。 乾は絶対に僕を追い詰めるような事をしない。 何だか甘やかされてるみたいでちょっと情けないけど。 今は乾の優しさに甘えて居たい。
『仲間としては最高だよね。乾は』
くすっと笑って僕がそう返せば乾も笑って『当然でしょ?』と 返してくれる。 ごめんね?乾。 今はこの関係を壊したくないんだ。 何時かはちゃんと答えられるようになるから・・・。 多分『乾は僕の好きな人』だって言えるようになるから。
今はこのまま・・・。 『大切な仲間』で居てよ・・・。
------------------------------------------------------ 何処が乾不二だ!っちゅうツッコミはナシの方向で。 ちゅうか不二はこんなんじゃねぇ!っちゅうのもナシで(TへT) 白いんだか黒いんだかわからんわ、女々しいわ・・・(滝涙)
不二ファンの皆さん、ごめんなさい〜〜〜〜!!!(脱兎)
2002年07月13日(土)
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