ニュー・パンタイ・エクスプレスウェイ - 2004年04月23日(金) マレーシア国内の幹線高速道路はほぼ先進国なみ に整備されているといって過言でない。 しかし日本や隣国のタイほどでないにしろ、最近の 首都クアラルンプール近郊の車の渋滞は忍耐を強 いられる。 その渋滞を少しでも軽減させようと、比較的距離の 短い、”痒(かゆ)いところに手が届く”的な高速道 路の建設が盛んになっている。 ただし、市民の意識と実際の通行料がかけ離れて いる場合、そう簡単に受け入れてくれるものでも ないらしい。 3月にオープンし、4月から有料化された高速道路、 ニュー・パンタイ・エクスプレスウェイ。 「通行料1リンギ60セン(日本円で45円程度)は 高すぎる!」 ある野党が周辺住民を率いて、オープンしたばかりの 料金所で嫌がらせを実施した。 なんと直径1cmほどの1セン硬貨160枚を料金所 で差し出すというもの。 係員が160枚数えるうちに後続車の渋滞を招き、こ の高速道路の評判を下げようというもの。 しかし趣旨を知った後続車もこれに賛同し、応援のク ラクションが鳴り響いたらしい。 他人との協調を重視する日本人であれば、後続車の 渋滞を避けようと、こういった抗議はまずありえない。 南国・マレーシアらしく、なんともほほえましい。 2020年、先進国の仲間入りをする、との国家目標 を掲げているこの国マレーシア。 経済的発展を遂げようともマレーシアの人々の心まで は変わってほしくない。 こういったほほえましいニュースがこれからも頻繁に きけるような、いつも、熱い人達でいてほしいと、心 から願うのだった。 ...
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