仕事柄、いろいろなお宅に伺いますから、いろいろなモノを目撃します。 数十年前から溜め込まれているであろう、あれとか、これとか、あるいは家中に貼られたお札とか。 ええ、シールが貼りまくられた冷蔵庫なんて、可愛いものでございますよ。 しかして今日、また新たなものを私は目撃致しました。 それは、解体するお風呂の入り口のサッシを外そうとした瞬間の事。 ふっと何か違和感を感じた私は、サッシをつかんだ右手のあたりへと視線を向けました。 「……バンソコウ?」 むむっ。古びたバンソコウがサッシの枠に貼ってある。 う、下にも、その下にも………。 サッシの枠に沿って、縦一列に十枚以上のバンソコウがずらーーーーっと貼られているではありませんか。 明らかに剥がされた時期が違う、色も形も微妙に違うバンソコウの列(一枚ピンクのキャラクター物あり)。 中には流血の後が生々しく残っているモノまであったりして! ななな、なんですかコレはっ。何かのコレクションですかっ! と、叫びたいのをぐっと我慢した私でありました。 四人家族のうちの誰かが、あのコレクション(?)を作り上げたのか。それともあれは家族の共同制作なのか。 お施主さんご家族と顔をあわせるたびに、気になって仕方がない私でございます。 てか、工事に入る前に剥がしておこうと、誰も思わなかったんですね(笑
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