散歩主義

2011年04月01日(金) 最初の桜

まだ沈丁花の香りが残る路地をゆくと、レンギョウが黄色の、続いてボケが桃色の花を咲かせていた。
目を上げると遠くに枝先が染まりだした桜もみえる。
さらに歩いていくとコンクリートの門柱の上に白いプラスチックの小さな鉢が置いてあり、高さ10センチほどの桜が満開になっていた。
(部屋にいたんだな)
と、立ち止まり心の中で呟く。
(もう散るんだものな。まだ早いけれど、そうだなこんな南風の中ならいいな)
と、そこまで思いめぐらしたとき、脚はもう踏み出されていた。言葉を踏みにじるようにして。


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にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]