横縞日記
kyo-ko



 『王朝春宵ロマンセ 1』 秋月 こお/唯月 一

絵はきれいです。
千寿丸はけなげで可愛いし、諸兄や業平は男前。
平安時代モノですが、背景や服も丁寧に描かれていて、
おそらくかなり出来は良い…、と思うのですが。

私はピンと来ませんでした。
何故かと考えてみると、やはりこの時代背景かな。
つまりは衆道が一般的で当たり前だったということね。
今どきそんな、と思われても、
私は同性愛がタブーであるにもかかわらず、
好きになってしまった、という展開が良いみたいです。

で、この作品は同性愛も当たり前なんだから、
あっさりくっついて、イチャイチャするのかと思いきや、
どういう訳か諸兄さんは必死に我慢してダメだ、と言うし、
千寿丸も稚児なら稚児らしく、
その辺は思い切ってくれればいいのに、
いつまでもメソメソしているし。

うーん、何だか納得できませんでした。
これが現代が舞台だったら、
この二人も微笑ましく思えるんだろうけどね。



2004年02月20日(金)
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