ビー玉日記
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2006年06月02日(金)  ハリー・ポッター 第6巻

遅ればせながら、「ハリー・ポッター」第6巻上下巻を読んだ。
月曜日に名古屋に出張に行って、帰りの新幹線に乗る前に買った。
荷物が重くなるから一冊でよかったのに2冊セットでしか売っておらず、少々迷った。それでも思い切って買っちゃった。
初回限定とかで特製の手提げバッグに入れてくれた時、
「初回限定のバッグです」
と教えてくれた店員さんの顔がなぜか誇らしげだった。
正直なところ袋はなんでもよかったけど、思わずニッコリしてお礼を言ってしまった。

さて。第6巻。
かなりおもしろかった。

実は去年第5巻を読んだ時、少々飽きている自分に気付いた。
話が暗くなっていくのはしょうがないとしても、毎回毎回謎が残されるばかりで一番重大な回答が先送りされているような気がしたし、第1巻や第2巻で感じていた新鮮味が薄れてきていた。
ここまできたらあとは惰性で読んでいくだけか、と思った。
そもそも私はこらえ性がないので、基本的に長編はほとんど読まない。
特にファンタジーは作者の創造した世界を読者が具現化するために、細かく説明する部分が多くなりがちで、物語によっては読んでいるうちに息切れがしてしまうことがある。
はまる時は深く入り込めるけど、はまれないものは大抵早い段階で投げ出してしまう。

飽き気味だった第5巻は説明箇所を飛ばし気味で読んだらしく、第6巻を読んでいて、
「そんなことあったっけ?」「これは誰だ?」というのがいくつかあった。
(6巻を読んだあとで辞書のように5巻の該当箇所を探して読み返した。)
第6巻になってようやく今までよくわからなかったことがパズルをはめ込むようにわかってきた。
この飽き性の私をここまで引きずり込んだ作者はすごい。
しかも第1巻からずっと細部に渡って布石を打ってきたのが何よりすごい。
諸手を上げて降参です。
たぶん、第6巻を読んだ後でもう一度1巻から見直している人は多いと思う。
そういうトリックを仕掛けられるのって本当に完璧にこの魔法の世界を自分で作り上げているからなんだと思うと本当に尊敬する。

ここまできて、鈍い私にもようやくわかった気がする。
ほぼ推定どおりに進んできたので、結末も予想してみた。
と言っても、ほとんど大部分の人がそう思っていると思う。
ということはこれはミスリードの可能性が高い。
でも少なくとも、ハリーの考え自体がミスリードの一部だということは間違っていないと思う。
この回答がどんな風に明らかになるかが楽しみだ。

まだ最終巻の第7巻がいつ発売されるかもわからないというのに、
一週間で読んじゃったよ。
休暇に入ってダーズリー家に帰るハリーの気分。
あーあ。またしばらくこの物語のことは忘れよう。
そうじゃなきゃ気になってしょうがないから。


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