「今からみぃの店行く」
そう言ったきり、裕から連絡は来ない。
待てど暮らせど、裕は現れない。
そしてとうとう閉店を告げるラストソングが流れ出した。
全てのお客さんが帰るのを待って、私は携帯に飛びついた。
留守電は一件。
ピー
普段の甘ったれた声とは打って変わってキレた時のドスの利いた声。
裕が何を聞いたのかは分かった。
店長指名で店に行った事。
店長がイロコイを使ったにも関わらず指名した事。
私は慌てて裕に電話を掛けて会う事にした。
裕の店の前で待っていると裕が現れた。
・・・殴られた跡の残る裕が現れた。
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