←過去  │ 目次 │  未来→


2004年10月27日(水)     薄れ行く間柄


絶対キレてる。

怖い。






そう思いながら向かった裕の店。


だけど、裕はしおらしかった。


トんだ事で他のホスト達から暴行を受けた裕。




私は何を言っていいのか分からなくて


ただ、これ以上面倒な事は避けたくて


「もうお店には行かないから。」


そう、伝えた。


「分かったよ」


元気なく裕は答えた。







そして、私達を繋ぐものは無くなった。


たまに裕から電話はかかってくるものの


「店に来て」って言葉は聞かなくなった。




ただ、自分の近況を報告してくれた。



今の店の店長の家に軟禁状態で仮住まいさせられている事。


トんでいた間を無断欠勤として扱われたため、罰金が30万円近くある事。


それを給料で返すには100万円以上売り上げなければいけない事。


くるみが相変わらず裕の為に店に通い続けている事。





私はただ話を聞いていた。


店に行く気は相変わらず無かった。




そんなある日の裕からの電話が


私達を再び結びつけた。






「今度新しいお店がオープンするんだけど、

 そこで働く事に決まったよ。







↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






その時はただ


「へぇ」


って思っただけだった。






←過去  │ 目次 │  未来→