きまぐれがき
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『あ〜 血糖値がずいぶん高いですね。日本1です!♪〜』 と、医師らしき人物が嬉しそうに指し示す検査表を覗いた 私が、『ギャーー!!』と叫んだところで目が覚めて、 夢だとわかった。 この叫び声は、隣のそのまた隣の部屋で眠っていた小マメの 耳にも響いたらしい。
あれだなあれだ。思い当たることがあった。 寝る前にふらふらとキッチンに行ったところ、テーブルの 上にある「うさぎや」のどら焼きの箱に目が留まったのだ。 上野広小路にあるここのドラ焼きが大好きな私は、ついつい 食べ過ぎてしまう。 この時も、今日はすでに2つも食べているではないかと、 伸ばした手を引っ込めたものの、『私を食べて♪』と甘く ささやいてくるようなドラちゃんの誘惑に負けてしまったの だった。
読みかけの通販のカタログを見ながら、とうとう1つ食べて しまった。 ポットは既に切ってあったので、わざわざお湯を沸かして お茶まで飲んでしまった。
その後は、お決まりの反省。 加齢とともに代謝量が減ってきているらしいというのに、 運動不足のうえに頭もまったくつかわない昨今、これでは カロリーの摂り過ぎだ。 気をつけなければ、と。 こうしてなまじ反省などするから自己嫌悪にもおそわれる。 これの繰り返し。 そして夢にまでみてしまうというわけね。
それにしても『日本いち!♪〜』って、あのねドクター! そんなに喜ばないでおくれ。私の血糖値は正常よ!
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