きまぐれがき
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2003年10月20日(月) ナイチンゲールのように?

数日前から病室に泊まらず、消灯を待って家へ帰ることに
したのだが、この日はナチスの女看守(母に注意しておきながら、
結局私自身もこう呼んでいる)が夜勤と知り、帰るのはやめ
ようかと一瞬迷う。
しかし『おうちのベッドでゆっくり眠りなさい』と、母も
言っていることだしと、帰宅する旨を告げにナースステーション
に行った。

『今からうちに帰りますので、よろしくお願いします』
のあとに『大丈夫かしら?』を付け加えたのがまずかったのか。
女看守は『大丈夫かしらといわれても、そんなこと知らない』と
不機嫌に言い放った。

『大丈夫かしら?』と言ったのが、信頼していないがために
口から出た言葉と受け止められて、女看守のプライドに障った
のだろうか?
私としては入院以来ずっと夜間も付き添ってきたので、病室に
母をひとり残して来るのが不安でもあり、そう訊いてみたの
だけれど。
ある種正直な返答なのかもしれないが、その職務に誇りを
持っているのなら、それなりの言い方ってものがあるだろうに。


翌朝、夜明けと共に病院に行き、夜勤明けの女看守に『夜の間、
なにか問題はありませんでしたか?』と訊ねてみたところ
『さぁ、なかったんじゃないですかぁ〜』と答えたのには、もう
唖然としてしまう。
この方『おはようございます』とご挨拶をしても、ふんという
ように首をあげるだけだ。

中年を過ぎた年恰好で当たり前の挨拶さえもできないなんて、
どんな殺伐とした人生を過ごしてきたのだろと、よけいな思い
をめぐらしてしまうではないか。
こういう方の言動は不快そのもの。疲労感が増すだけだ。
訊かなかったこと、見なかったことにするしかないな。



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