きまぐれがき
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春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜來風雨声 花落知多少 ー孟浩然ー
この漢詩といっしょに思い出したのは、ぷっくりと腫れた手の 指先で教科書の頁をめくりながら座席の間を歩き回る中学 時代の国語の教師のこと。 やけに大きすぎる背広を着ていることにも(親指がほとんどかく れていた)気が散ってならなかった。
昨夜の強い風雨で、今がさかりの花水木とコデマリの花は どれくらい散ってしまっただろうかと、窓を開けてみる。 西風にあおられた花びらは、東の庭で白い大小の水玉模様と なっていた。
唸り声をあげて吹いてくる風、しなる幹、睫毛の上にハラ〜と 落ちてきて貼りついてしまったコデマリの花びらにおびえる サーシャ。そうでもなさげ?
ゆきちゃんの陣地は、抜け毛も噛み砕いて散らばったテニス ボールも、風が綺麗さっぱりお掃除サ。
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