またもや怠けたまま、年があらたまってしまいました。
お正月、出先のファミレスで子供に年賀状の返事を書かせていたら 「青」という字の右脚(?)がハネていたかどうか自信がなくなったと言われ そう言われてしまうと自分まで俄におぼつかなくなり、 手元に辞書があるわけもないので仕方なく、たまたま持っていた文庫本の中に 「青」という字のひとつやふたつくらいあるだろうと思って探したけれど 案外見つからないものなのでした。
傍から覗き込んでいた子供が 「いま『海』という題の話があったからその中にないかな」 と言うのでなるほどと思ったけれど、海そのものが出てくる話ではなく 残念ながら「青」も見つかりませんでしたが 「清」はあったので事無きを得ました。
あとで落ち着いてから読んでみると、なかなか自分に響いてくる話でした。
川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』新潮文庫
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