罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
友人が結婚した。 学生時代から付き合って、6年の遠距離恋愛を経て、今年いつの間にやら入籍したという事だ。 披露宴の招待状が来ていた。
正直、そこまで純真な二人がここまでさらりと結婚まで長くとも真っ直ぐな道を歩んでいたというのは感嘆に値する。 基本的に人間を信頼しようとしない自分には奇跡というかヤラセかドッキリの世界だ。 トランスセクシャルやゲイの恋愛を多く見過ぎて昼ドラの様なドロドロ感に飢えているのかもしれない。 何はともあれ、なかなかどうしてお目にかかれない事態には違いない。 素直に祝辞を述べなければなるまい。 出席の報告も兼ねて一筆したためねば。
新郎・新婦共に高校時代の(人格の)友人である。 ややボケっ倒しなカップルではあるが、節度ある距離感が微笑ましい奴らでもある。 現代の若人にあるまじき双方の奥手さ加減がまたいじらしい。 要するに見ていて飽きない。
披露宴は色んな意味合いで眼福なものとなろう。 ちと楽しみ。
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