Love Letters
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2007年08月05日(日) |
チャイナドレスで抱かれて |
もう二度とあなたは戻らないと思ったあの夜に
あなたと選んだチャイナドレス。
最後になるかもしれない小旅行へ持って行きました。
私達にとって今年が三年目になる小さな和風旅館。
美味しい夕食の前にあなたと温泉街を散歩しました。
お風呂上がりに私は浴衣ではなくチャイナドレスを着ました。
旅館の前で数枚、
あなたは携帯のカメラで画像を撮ってくれました。
「二人で撮りましょうか?」
仲居さんに尋ねられたけれど、
私達は笑って首を振りました。
あなたにそっと腕を絡めて、
一年ぶりの懐かしい街を歩きました。
少しだけ遠く感じるあなたの心。
でも、手を伸ばせばまだそこに
あなたの温もりがありました。
旅館の近くの和食屋さんのカウンターで
お酒を飲みながら、美味しい食事を頂きました。
あなたはいつものように私の右隣に座っていました。
束の間、話題が途切れて沈黙が流れた時、
私はあなたの左手をそっと取って、
ドレスの裾の中に誘いました。
「ねぇ、ここ。」
私はその日、腿までの黒いストッキングを穿いていました。
ドレスの中に忍び込んだあなたの手は
私の熱い素肌に直接触れたのでした。
私はそっとあなたの横顔を見たけれど、
あなたの表情は相変わらず穏やかでした。
その夜
チャイナドレスであなたに抱かれました。
薄暗がりの中で
あなたは既にベッドにいました。
私は寝ているあなたの膝にしゃがんで、
あなたの唇にキスをしました。
絡み合う熱い舌。
ドレスの裾を巻き上げられて
Tバックに包まれた私のヒップラインは
あなたの手でいやらしく撫でまわされるのでした。
「小夜子、いやらしいね。」
「あなたはいやらしい女が好きなんでしょ。」
黒のストッキングはそのままにして
あなたはTバックを剥ぎ取りました。
チャイナドレスとストッキングと
剥き出しになった私の下半身。
あなたのものに触れると
そこは既に硬くなっていました。
ドレスとストッキングを脱いで、
あなたに抱かれました。
「ずるい…」
抱かれながら、私は何度も
その言葉を呟いていたそうです。
私はそう言いたかったの。
快感に乱れて、呟いた言葉さえ忘れていたけれど。
0574 W.S.R
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小夜子
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