タイムレス再々奇縁。
いつかの根無し草ならばこの手の中に。 移ろうまま身を任せていたならば秘めても忘れて。 ほうほうの体。 然程でもない視野を頼めども世は廃れて。 聾する静寂から得る脆弱とも入り乱れるままで。 揺曳の暇に過ぎ去った不均衡を摘み上げる。 途切れた雑音は意図的であるが故に色を拒む。 違和感とは言えない歪みなど自ら引き裂いて。 煌々と消費を重ねても。 忘却を望んでも過剰な電気的刺激が作用する。 抑制していたのだから偽りも爆ぜよう。 緩く巻きつけたままの紐を見下ろす。 灰の海へと向かうも遅々として沈まない。 二度とは留まらないこの手に別れを告げる。 |
零と壱の綴れ織。 | ||
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