夜、テレビで美容整形を受ける人のドキュメントを見た。 顔はたしかに大事だ。 でも、やっぱり心がいちばんだと、思う。信じたい。 私と同じくらいの年代の子が整形を受けていく姿は、 なんだか見ている方がつらかった。 ぜんぜんブサイクじゃない子が自分の顔を気に病んで、顔にメスを入れレーザーを当て、美しくなる。 それはきっと本人にとってはすごくいいことなんだろうな。 私だってぜんぜん美人とかかわいいとかじゃないし、スタイルだってよくない。 目は一重だし鼻ペチャだし、胸も人並みだしぽっちゃり体型だ。 でも、そんな私をかわいいと言ってくれる人がいる。 たびたび口に出すわけじゃないけれど、 彼が本当に私をかわいがって、かわいいと思ってくれているのがよく分かるから、 自分のことをもっと好きになれているんだと思う。 なのに、私ってば彼にそれをうまく伝えられなくって。 それどころか困らせちゃった。 そう思ったら、どうにももどかしくなって、気持ちが涙になってあふれてきた。 どうすればもっとたくさん伝えられるんだろう? あんまりにも好きで、好きで、好きでたまらないということを。 泣き顔の自分を洗面台の鏡に映してみた。 目も鼻も赤くって、口はへの字。 でも、なんでかな、彼のことを思って泣く私の顔は、 なんとなくきれいに思えたんだ。
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