”BLACK BEAUTY”な日々
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Boogie
2006年06月18日(日) |
愚か者 遅まきながら春を知る(お教室編その1) |
熱気ほとばしるディスコティックの後、再びアナウンス。 「お父様方、お暑い中お疲れ様でした」 これは最早、全ての向井秀徳への皮肉以外、何物でもない。
「それではこれより、お教室の方へ移動して頂きます。お友達のみんなー、パパをお教室まで連れていってあげられるかなー?」 「はーーーーい!」
てなわけで、直人の案内でつくし組の教室へ移動。 おっ、冷房が入ってる。いいあんばいだ。
すると、俺の視界にある男が入ってきた。俺はこの日、ミッシェルガンエレファントのTシャツにブーツカットの黒Gパンだったのだが、そいつは下半身が俺と同じでなんとメタリカのTシャツを着ていやがった。
ほどなく、相手も俺の存在に気づき、無言のにらみ合いが始まった。
「ヘイ!そこのスカしたファンキンロックンロール野郎。3コードと8ビートしか知らないクセによくもまあ、父親参観に来れたもんだな。悔しけりゃ、ヘヴィネスとタフネスを身につけな。このカッティング馬鹿が。だけどお前には刑務所で囚人相手にライブをやる勇気なんてありゃしないのはとっくにお見通しだがな!」
「はあ?よく聞こえねえなあ、マザーファッカー!俺達にはエルヴィスから永ちゃんに至るまで、とてもお前には背負いきれない重たい歴史ってもんがあるんだよ。オメーが言うヘヴィネスとタフネスなんかとは次元が違うってもんだ、この刻み馬鹿が。刑務所でライブ?チャックベリーは50過ぎで刑務所にぶちこまれた男だぜ。てめえらにチャックのアウトロー気質なんてこれっぽっちもねえんだろうな。嘆きの唾を吐きかけてやるよ」
なんて会話があったら面白いのだが、実際は笑顔で会釈。だって俺達大人だもん。
教室ではどんなイベントがあるのか、俺は予測していた。
そう「アレ」だ。
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