くるしい。ただ単純に、おもいをぶつけるだけだった頃に戻れたら。いや、結局は同じことの繰り返し。どこに出口があるのかわからない。もしかしたらここが、二人の果てなのかもしれない。随分とおくまで来てしまった気がする。能天気さと包容力を失った今の私は、ひどく混乱の波に揺さぶられるしかない。彼女が電話をきったとき、私の視界にも暗幕がおりたようになった。もう一歩前すらみえない。いままさに、私はあなたを失おうとしてるのか。まるくなって膝を抱え、目覚めることなく眠ってたいよ。