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■ 心のこと。(その2)
あたし達は、汗を流すというより
いつも戦っていた。
おかしいくらい戦っていた。
もしくは、鬼のような特訓。
だから、健康のためにやる人、
只々、楽しむためにやっている人たちから
どんどん外れていった。
仲間と一緒にプレイすることを避けて
2人だけでやるようになってしまったのは
あたし達は
みんなとは違いすぎてたからかもしれない。
今思えば、あたしと心がおかしい。
これは、スポーツではなかった。
自分の心の弱さや自分の小ささを、ごまかすかのように
痛みや叫びを、目の前の壁にぶつけていたように思う。
だから、動けなくなるまでやる。
息が上がっても、ひざがおかしくなるまでやる。
体を痛めつけると、心が楽になる。
24時間のうち、何もしない時間を減らすと
1日をクリアするのが楽になる。
ただただ、強くなりたいがためだけではない。
あたしは、逃げたかっただけなんだ。
壊れたくなかっただけなんだ。
アラスカから帰ってきて
空のいない現実に
又、引き戻されるのが怖かった。
いつ抜け出せるかわからない
鼠色の渦に、巻き込まれるのが怖かった。
だけど、心も
あたしと同じだった・・・。
彼も、自分を見失うのが怖かっただけだった。
魅かれあったのも、当然だったのかもしれない。
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by なぎさ
2005年07月22日(金)
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