静寂の中では、立っていられない暗闇が覆う道は行き止まりで痛々しいひびの入った壁にさらに漆黒の扉があった 呼ばれしゃがみこんで耳をふさぎ恐る恐る見上げると扉は気味の悪いほどゆっくりと開き悲鳴に似た声で笑い出した静寂の中では、立っていられないここから地獄の始まりなのかそれとも案外きみの描く遠かった天国は近いところで涎を垂らして待っているかもしれない