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足の爪剥がれた - 2007年01月21日(日) 外から帰って来たジェイソンが電話をくれる。イーストヴィレッジまで自転車で行って、あまりに寒くて慌てて帰って来たって。「このあいだの夜より寒いの?」「このあいだの夜よりうんと寒い」。このあいだはいつものコーナーストアでフレンチバニラのカプチーノを買って10ブロック先まで自転車で走ったらコーヒーが凍ってたって言ってた。今日はマイナス8℃。風が強くて体感気温マイナス15℃。「天気予報じゃそうなってるけどさ、実際には体感気温マイナス18℃だよ」。 今夜中の1時。あと3時間くらいすればわたしはジェイソンをピックアップしに行く。気温は何度になってんだろ。 明日はブルックリンまで家具を取りに行く。こないだ eBay でもうひとつ買ったアンティークのローチェスト。一番上が横に二つ引き出しになってて、一番下は横に長ーい引き出し一つで、真ん中が開き戸になってて、着物を入れる和ダンスみたいでわたしは母に送ってもらった日本に置いてあったわたしの着物をそれに入れることにした。オークションだったけどわたし以外、っていうか実際にはジェイソン以外、誰も賭けなかったから、最初の値段の25ドル。税金とピックアップ費ってのを入れて37ドル。 わたしの車は小さくて、前は車より大きいほどのドレッサーを車の屋根にロープでくくりつけて、高速を走らずドレッサーに赤い布をつけてエマージェンシーライトをチカチカ点滅させながらのろのろ運転で帰って来た。明日またそれをする。それが楽しみだったりする。 今日はなんにもしなかった。昨日フランクとタンゴを踊りに行ったら、フランクに右足の親指を蹴られて爪が半分剥がれた。オープントウのダンスシューズ履いてたし赤いペディキュア塗ってたから気が付かなかったけど、帰るとき靴を履き替えようとしたら血が出てた。痛くてブーツを履けなくて、それでも履かなくちゃ帰れなくて、フランクが車でうちまで送ってくれたけど車に乗ってるあいだぎゅうっとブーツに押さえつけられた右足の親指が痛くて痛くて、フランクの話に生返事しながらずっとしかめっつらしてた。 だから今日はダンスにも行けず、普通の靴さえ履けないから外にも出られず、掃除機のゴミバッグがもういっぱいだから掃除機もかけられず、まるで無駄にしてしまった土曜日。 「なんにもしてないし、なんにもする気ない」って言ったら「いいじゃん、なんにもしなくてさ」って言ってくれるのが救いになる。あと3時間待たなくちゃいけない。「あの映画観れば?」ってジェイソンが言う。クリスマスに同僚のケリーがくれた「メモワーズ・オブ・ア・芸者」のスペシャル・エディション DVD。 そうしようか。あれ観ようか。 そうだ。3時間あとにジェイソンをピックアップしに行くとき、履いてく靴どうしようか。スニーカーのかかと踏んづけるしかないか。 -
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