今になって
貴方に出逢う前の自分を初めて知った
あんまり馬鹿で
せめて今の私で 良かったと思った
貴方が私を相手にしない理由が 今なら分かるのに それは、まだ知らない その頃の私
体中
灰色の空で一杯で 砂を詰めた 胸
誰かを許すこともきっと無かった
自分の事もきっと嫌いだったな
そんな私の相手は きっととても疲れたと思う
それでも
消したい過去も今の自分も どちらもわざと見つめてみたいんだ
そしていつか
貴方が泣くのを 貴方が笑うのを
貴方が目を閉じるのを
そっと出来る私に逢いたい
そしていつか また違う貴方に
出逢う前の私に
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