「なんか誰かに優しくされたい」としみじみ言ったら、 「それって恋したいってこと!?」と鼻息荒く食いついてこられました。 誰かにであって、特定の誰かじゃないのです。 むしろ知らない誰かに優しくされるくらいがいい。 無条件に甘やかされるのもいいだろうけど、ちょっとだけ優しくされたい。 もちろん男子でもいいし女子でもいい。 そんな感じ。 ということをぼそぼそと説明したら、 ちょっと悲しそうに「私優しくしてるじゃん」と言われました。 たぶんきっと優しくされてるんだろう。 優しくされるなら恋することも悪いことじゃないのだろうと漠然と思っても、そこまで罪悪感が起きなくなったことに気がついている最近です。 でもまだ、お風呂にどっぷり浸かるような優しさにつつまれたいよりは、湯のみで冷えた指がしみるように暖まる程度の優しさが欲しいのです。 「私優しくしてるじゃん」という台詞も、ちょっと指先が暖まった気がしました。
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