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思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか！？
覚えていますか
覚えていますか
出逢った頃のこと・・・
幼い瞳で君を見ていた私のことを
生まれたばかりの愛が
密やかな鼓動を打ち始めた日
夕暮れの公園で
ひとり佇む少女のそばで
ゆっくりとぶらんこだけが揺れた
うまく話せない唇はもどかしげに
黙って茜雲を追いかけ
うまく笑えない睫は涙をためて
暮れなずむ街を彷徨っていた
いつか気づいてもらえるかしら
いつか君の高さまで届くことできるかな
あれからいくつもの季節は往き
日々の喧騒の中に
茜色の思い出を置き去りにした
あの頃の私・・
伝える強さも言葉も持たず
眩しい陽射しを畏れていたね
覚えていますか
あの頃の私
幼かった 小さな愛
今でも ・・・
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