ひよ子の日記 DiaryINDEX|past|will
『The Alchemist』(記念すべき)第1回。
そしてお前が何かを望んだ時には、世界中の全ての事が、お前がそれを達成できるよう動くのだよ。 初めは羊飼いの少年と同じで、言葉の意味がよく掴めないこともあります。少年が羊飼いをやめて自分の運命に従い、予兆(サイン)を感じ取り、旅に出ます。旅に出るきっかけを作ってくれた老人の言葉すべてを少年は実感します。旅に出たことで、身を持って学ぶのです。それにつれて読み手のわたしも、老人が発した言葉の意味を真に理解していくのです。少年はこの台詞を道中何度か思い出しますが、思い出すたびに経験も加わって、より深く重みのある言葉となって少年にしみ込んでいきました。 本当に望めば、すべてのものが示し合わせたように、望んだ道を作り目的の地まで導いてくれる。それが予兆なんですね。予兆に気付くことができるかどうか、予兆を正しく読み取ることができるかどうかが大切なことだと思います。少年は一体どのようなdestinyに辿り着くのでしょうか?まだ半分までしか読んでいないので続きが楽しみです。 予兆を扱ったロマンティックな映画にセレンディピティがありますよね。最近(先月くらい?)観ていたので、思い出しました。この映画に出てくるサラは運命を信じるロマンティックな女性で、二人が出会うべくして出会ったのなら、このまま電話番号やフルネームを伝えなくてもいつか会えるはずだとニューヨークの町に消えてしまうのです。その直前に、一度は電話番号を渡す気になったものの、彼に電話番号を書いたメモを渡そうとした丁度その時車が通り過ぎ、その風がメモを連れ去ってしまったのです。サラはこれを予兆だと思ったわけです。「いまはその時ではない」と予兆が示したと思ったわけです。 少年も正しく予兆を読めなかったことで失敗したように、何でもかんでも予兆だと思えばいいってもんでもありませんよね。世界を見ると同時に、自分のことにも気を配っていなければ何も見えていないことと同じなのかもしれないと思いました。 ○アルケミスト/夢を信じた少年 ○アルケミスト洋書版 ○映画 セレンディピティ(2001)
ひよ子
|