2012年06月01日(金) |
白花への手紙(仮)106 |
「すぐに栄養剤と行きたいところだけど、脱水がひどいからな。まずは体に最低限の水分を送らなければいけない」 体に水を送る。普通なら水や飲み物を口にすればいいところだけど、食事も飲み物も取れない人に無理やり飲ませれば、最悪吐いて帰って症状が悪化してしまう。今必要なのは安静にして、体の回復機能を高めること。 「基本は一通り頭に入ったようだな」 「勉強しましたから」 イレーネ先生に出会って色々なところへ行って、そのたびにレポートを提出して。アルテニカ家でもしっかり勉強した。 「では固定もできるね。やってみなさい」 「わたしがですか!?」 「頭には入っているだろう?」 確かに本では読んだ。でも実際に関わったことは皆無で。 「できない?」 だけど。やらなきゃ何も始まらない。 「やります」 針は先生によって体内に挿入されたから、後は針が外れてお薬が大外にもれないように固定する。管を真っ直ぐ でもいいけど、一度輪の形に整えて、上からテープを貼って固定する。無意識に腕を動かすのも怖かったから、腕の下に板を敷いてスカーフでさらに巻き付けて固定する。 「どうでしょうか」 おそるおそる尋ねると、及第点だと返ってきた。 「君にできるのはここまでだ。ここからは時間がかかるから、外で休憩していなさい」
過去日記
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