ゲド戦記 - 2006年08月11日(金) 選ぶ題材や、メッセージの乗せ方が、 やっぱりジブリ映画だったのが嬉しかった。 賛否両論あるけれど、自分は大賛成だ。 ドラゴンの性質が西洋的で、 今までの和の要素が織り交ぜられた龍とは明らかに違う在り方に、 胸が震える。 ジブリカラーで描かれたドラゴンは、想像よりもずっと好みだった。 竜と人は対等ではなく。 決して人が達することのできぬ高みに竜が座し、 人が支配しようとする世界の行く末を、ただ静かに見護っている。 彼らは自らの内に、快と不快、善と悪の絶対律を持ち、 決して崩れぬ規律の中で生きている。 闇の中にいてもなお、輝きを失わぬ高貴な魂に、 人はただ憧れと称賛の眼差しを向け、 こう在りたいと切に願うのかもしれない。 権力や地位や名誉に屈せず、己の持つ絶対律に忠誠を誓う。 その、ジブリの描くドラゴンを、もう一度観に行きたいと思った。 ...
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