最近、よく「ワークシェアリング」って言葉を聞きますねえ。 長引く不況と失業率の増加の中で突然わいてきたように聴こえますけど、これって本当に人にとっていい事なんだろうか? 「いい事」って表現が適切じゃないかもしれないけど、要するにそうすることが人々に生きがいなり、満足感をもたらすものなのかどうもよくわからない。
労働で得た富を「シェアリング」するならまだわかるんだけどね。 まあ、雇用を守る為に労働組合が中心になってこの言葉を広めてる部分もあるし、出発点が失業しない為という側面が強いからよけい僕にはピンとこない。
そもそも、現代社会が競争原理で動いているのは「人よりいい家」「人よりいい車」「人よりいい服」等々、どうやら他人より少しでも「いい生活」とかを意識してたからまあ何とか回ってたと言う部分が大きいと思う。 その価値観をそのまま残しながら「ワークシェアリング」と言っても、かなり不満を抱く人が出てくると思うなあ。
僕自身はこの「人より・・・」という感覚や所有の概念がなくなればいいと思ってる方だから反対ではないんだよ。 それに失業中の人に言わせれば「生きがいとか満足感なんて悠長なこと言ってられない」と言うのも真実だよね。 ただ、現代社会の生成と見かけだけの繁栄をみると「ワークシェアリング」をするならもっと内的なことを追求するような社会システムだったらなあって思ってしまうんです。 まあ、これがそのきっかけになるかもしれないですが・・・ それに、もうそろそろ今まで分捕ることばかりしてきた地球に返せるものは返す時期にきてると思うんだ。
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