オトナの恋愛考
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8月も平常通り、ひろが逢いに来てくれた。
彼はなぜ7年もの間私に逢いに来てくれるのだろうか。 ではなぜ私は7年もの間当たり前のようにひろに逢うのだろうか。
そんな事など考えた事もなくルーティンワークになってはいるが やはり私の人生に彼が必要なのだろう。
最近はひろがひどく優しい。 もうお互いに倦怠期も良いところだが出会った頃のようにまた私を愛してくれる。 そんな事をここに記するのも気恥ずかしいこの頃だけど。
出会った頃の彼はそれはそれは私に似つかわしくないほど素敵だった。 下世話な表現で言えば高スペックな男だった。 だった、といのは失礼だけれど、どうしてこんな人が私に惹かれるのだろうか などと思いながら夢のような気分で舞い上がっていた。
最近では落ち着いてきたが、現実の私の生活範囲では 未だに彼以上の男はいないと思う。
でもお互いに年齢を重ね、時間を重ねて 実生活とはまた違った人生を一緒に重ねているような不思議な感覚。
これから月に一度ではなくなるかもしれない。 もしかしたら年に数回、いや数年に一度になるかもしれないが 彼との関係は大事にしたいと思った。
この年齢になってから、私は少しづつ自分にとって心地良いものだけ残してきた。 心地良い人間関係、心地良い仕事、心地良い衣食住、 断捨離したものも多いけれど、その中にひろとの関係が残っているのだから それはこの先可能な限り大切にしていきたいとそう思った。
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