空虚。
しずく。



 悪い癖。

エレベーターには、乗りたくない。
誰かといる時なら、大丈夫だけれど。
独りの時は、絶対に乗れない。

接する分には、何の問題もない。
触れたくはないし、知りたくもないけれど。

それは、他人でも、家族でも同じこと。


…彼女、に対しても私は怯えてしまう。
自分に出来る事などないくせに、過剰な心配ばかりしてしまう。
知らなければいいのに、と思いながら、知ることを望んでしまう。
ゆらゆらと、落ちたりあがったりを繰り返す。

自分が知っているから、怖い、のだと、思う。
こんなのは傲慢だとわかっているんだけど、やっぱりダメだ。

…いつだって杞憂なのに。少しなら自惚れたって許されるのに。

あの日からずっと、私は「人間」に向き合っていない。

2005年12月17日(土)
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