|
|
■■■
■■
■ たとえそれが前兆であっても。
言葉の力を、思い知っている。 幸せを、何度でも噛み締める。 「想われている」それだけが自分を繋ぎ止める。
…組み伏せられるのは、嫌いじゃない。 昔じゃないのだから、笑って流せる。そう思っているけれど。 …「あの人の望む」反応を考えてしまう自分が、嫌だから、戸惑う。 触れられる快感は、感じこそすれ、浸透はしない。 僅かに瞳を伏せ、顔を作り、声を漏らす。 気付かれないだろうかと、冷や汗を流しながら。
ざあざあと、血の気が引いていく。 全身から冷や汗が噴出すけれど、身体の熱は上がらない。 手足が痙攣を起こす。頭がぼんやりとし、意識が、遠のいていく。
なんら異常はない。けれどおさまらない。
…これが、あなたの言う「前兆」であるとするなら。 私は今、あなたを殺したい、と思う事すら朧気になっているということなのだろうか。 快楽を得、笑い、泣く事は出来ずとも、痛みを感じ、 ちゃんと、生きているのに、常に何かが欠けている、この、感覚は。
私が認識していないだけで、徐々に侵食していると言う事なのだろうか。
恐怖も、痛みも、何もない。 それに、私には何より大切な「約束」がある。 それを叶えるまで、死ぬわけにも、殺すわけにもいかない。
願う、それだけで強くなれる。 だから、私は「大丈夫」そう言い続ける。
2005年12月26日(月)
|
|
|