4つの季節を重ねながら

2002年07月07日(日) 証拠写真がないと、信じてもらえないかと


うちのサイトに、手づくり石けんの情報を期待して来ていただいてるかた、長いこと更新してなくてすみませぬ〜。ぜんぜん作ってないんです、最近。オリーブ油 100%石けんは作ったんですけど、同じ石けんばかり何度も載せてもね。



     *          *          *



先月からずっとこの日記に書きたかったんだけど、これは写真がないと信じてもらえないかも、と思って載せてなかったことがあります。よーやっと証拠写真が手に入ったので、見てやってください。(ちょっとじらしてスクロールなんてしてもらっちゃおう(笑))






















































うちのプランターに生えてきたきのこさんたちです〜。(^o^;)
一応、都会に住んでるのにぃ〜。(笑)

はじめて見たときは、上の階の住人がいたずらでなにか落としたのかと思って、取ろうと思ってひっぱってみたんですけど、そしたら土に根づいてたのね〜。(苦笑)

まあ、今年は完全に異常気象なんですけどね。去年は4月には苔はすっかり太陽に焼き尽くされていたのに、今年はこの季節にどんどん増えてるくらいお天気が悪く、寒いのです。

いままで、お米のとぎ汁をやってみたり、ハーブのプランターの枯葉はバラのプランターに、バラの枯葉はハーブのプランターに移したり、土が豊かになってくれるようにいろいろやってみてはいたのですが、まさかキノコが生えてくるなんて。。。

ほんとはね、生えたてのときは、かさが割れてなくて、なめこみたいにするっとしててかわいいのです。でもそのときは高さがないから、写真にとってもいまいちキノコに見えないのね。でも、ある程度背が高くなるころにはかんかん照りの日がやって来て、太陽に焼かれて、かさにひびが入り、翌日には消えてなくなってしまうのです。

なので、いつも3日か、4日の、はかない命のお客さまなのでした。



2002年07月10日(水) それぞれの Nature


一応、エコ生活を謳っているサイトを持っているのだしね、ということで、環境goo のニュースレターなるものを毎週受け取っています。

その6月12日配信のものに
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> 【エコライフ】世界のエコライフ フランスレポート<NEW>
> 〜フランス式エコ商品のアプローチ〜
>
>  エコ・グッズは、どこまでお洒落になり得るだろうか?そして、どこまでエコ精神
> を消費者にアピールことができるのだろうか?
>  第一回目は、エコライフを商品に託して上手にアプローチしている2つのショップ
> を紹介したい。
>
> http://eco.goo.ne.jp/france/index.html
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なる記事が。当然見つけてすぐにページを覗いてみました。

ナチュール・エ・デクヴェールトのほうはうちのすぐ近くにもあるギフトショップ。ほかのお店に先駆けて乾電池の回収をしていたので、何度か行ってみたことがあります。

ロバン・デ・ボアのほうは週末よくお散歩する前世紀、前々世紀の建物に新しいショップが入っている、そのコントラストがおしゃれな界隈にあるお店。

どちらもそれぞれ魅力的なのに、なんだかピンと来なくて。

「エコロジー」っていう言葉でくくれるものってたくさんあるんだな〜と思いました。

そして「じゃあ、わたしはなにをエコロジーだと思っているんだろう?」とも。


わたしにとってエコロジーだと思えるもの、それは


    □ 肩の力を抜いて楽になれるもの
    (競争とか、他人に勝つこととか考えなくてすむってことかな?)

    □ 自然と一緒に生きていくこと
    (一緒に生きていることを感じること、かな? 自然の恵みを感じることやそのことに感謝することも含まれる、かな?)

    □ 生活の一部であって、全部じゃない
    (だからなんでもかんでもエコロジーとか、「わたしエコロジーやってるんですっ!!」というふうにはなりたくない)

    □ 発見したり、気づいたりするよろこび
    (ただ単にいままで自然のことを無視して生きてきたからでは?(苦笑))

などなど、しばらくごちゃごちゃ考えていたら、ふと

「植物には植物の、虫には虫の、動物には動物のそれぞれの Nature があるのだから、自分の Nature も、ほかの生物の Nature も尊重して、慈しむこと」

だと思いつきました。

きっとね、もっといろいろ試してみて、もっといろいろ調べたら、またそのときそのとき変わっていくと思うのです。

でも、いまのところわたしが思うエコロジー生活はいろんな生き物の Nature を大切にすること。人間にとっては害になる虫だって、その虫にはその虫の Life があるのですもの。できるだけ殺さないで、でも害は受けないように気をつけて、離れた場所ででも(苦笑)共存していかれるといいな〜と思います。

まんがのナウシカが腐海や蟲や粘菌を忌み嫌わなかったようになれるのが理想だな〜。

わたしはまだまだ虫を見た瞬間に「ひぃっ〜」って一瞬、身をすくめてしまうのだけれど。(苦笑)

いままでこの日記を書いてきて、自分でも、植物や虫を「さん」づけで呼ぶかなぁ?(^^;) って思うことは多々あったのだけれど、まあ、わたしなりの彼らの Nature を尊重する気持ちの現れだったということで、読んでいてちょっと気持ち悪くても許してやってくださいませ。

自分の Nature と相手の Nature が正反対だった場合、どこで折り合いをつけていくのか、など、言うは易く行うは難し、な問題かもしれませんが、これは今年だけでなく今後ずーっと続いていくのわたしの課題になりそうです、



P.S. わたしが欧州や日本の移民問題に興味を持つのは、自分自身が外国人として住んでいるから、というのが大きいのですが、エコロジーの問題と同じように、それぞれの宗教、民族にもやっぱりそれぞれの Nature があるのだから、それを尊重しあって生きていかれるといいな〜と無意識のうちに思っていたのかな、なんてことにも思いあたりましたよん。



2002年07月11日(木) おいしく食べること

きっかけはウミウシさんから来た葉書でした。

仕事で知りあった女性から玄米とグリンピースのおにぎりをいただいて、とてもおいしかったのだとか。(おいしさの臨場感あふれていたところを見ると、食べながら書いたのかも(笑))

末尾に「わたしももっと玄米をおいしく炊けるようになりたいな〜」とあって、読んだとたん、「そういえばわたし、食材のおいしさを引き出す調理の仕方」って考えてなかったかも、と思いました。

その後、最近よく遊びに行っていたサイトでお鍋でご飯を炊くとおいしいという話題で盛り上がっているのを見かけました。Le Creuset というお鍋は特に蓋が重くて良いとのこと。なんとフランス製のお鍋ではありませんか!(笑)

その話題を見ていたら、ル・クルーゼのお鍋はほしいけど、既に持っている圧力鍋と機能が重なるから必要ないという人もいて、一気にその2つのお鍋に興味を持って調べはじめました。

冬に実家で食べたご飯がそれはそれはおいしくて、母に「やっぱり1人分のご飯を炊いているからおいしくないのかな?」と話したら、炊飯器によって炊き上がりが違うと聞いていた、というのもあります。実家の炊飯器は内窯がとても分厚く、重たく、しかも底が半球形になっていて、妹も自分の炊飯器と実家のものを交換しようと言いだしているのだそう。「そうなのよ、おいしいのよ、この炊飯器」なんて母に自慢されちゃいました。ちっ。

調べているうちに、ル・クルーゼのお鍋も圧力鍋もご飯だけでなく煮物などで野菜やお肉、お魚の味がおいしくなること、圧力鍋で玄米を炊くとまるでもち米のような食感になることを知りました。トウモロコシも、サツマイモも、ただふかしただけであま〜くおいしくなるとか、お肉は骨からの肉離れ良く、ほろほろの食感になり、軟骨まで食べられるとか、短時間で調理するので栄養価が熱で壊れないのだとか。。。etc

わたしは、もともとスープ&煮物大好き、おこわ大好き人間で、そして(甘栗、かぼちゃ、焼き芋に目がないという点で)芋ねえちゃんです。

しかも、去年から有機栽培ものの少々お高い食材を愛用しているのです。大量生産のために効率だけを重視して農薬や化学肥料をがんがんかけられたものではなく、ていねいに思い入れを込めて育てられた食材たち。自分でも無農薬で育ててみて、有機栽培野菜のお値段を「高いっ!」ではなく、かけられた手間ひま、思い入れを考えるとリズナブルなお値段だと思えるようになっていました。

先日の日記の続きから、せっかく丁寧に育てられたおいしいお野菜たちなのだから、その Nature を引き出して食べてあげたくなりました。せっかくのよい食材をわたしは無駄にしていたかも、と。

そしてさんざんいろいろな人に話しを聞き、情報を集め、台所の空きスペースをメジャーで計り。。。


    −−− 長くなりそうなので続きは後日。。。



    2002年07月14日(日) 森の学校

    ついさきほどまで、ル・キャトーズ・ジュイエ(パリ祭)の前夜で花火が上がっていました。あ、まだ鳴ってる。(笑)

    バーゲンで、麻 60、エジプト綿 40 の混紡の掛け布団カバーを買ってきました。ほんとは麻 100%のテーブルウェアやベッドウェアを出しているブランドものを狙っていたのですが、そのすぐ横にデパートのハウスブランドの混紡ものが 40% OFF からさらに 20% OFF になっているのを発見。お値段にくらくらきて、ついでに枕カバーまで買ってしまいました。

    お友だちリンクに登録してある ken2 の日記では「バーゲンは初日!」なんて書いてありましたが、ふっふっふっふ。フランスでは待つとどんどん値段が下がるのよん。(ごっきげん(笑))

    さっそく洗って、乾くとすぐに使ってみましたが、いや〜、この季節には気持ちいいです。いい香りなのも手伝って、いつもよりずっとぐっすり眠れました。日本だと無印で麻100%のものを扱っているそうですよん。



         *          *          *



    お料理のはなしはちょっと置いといて、今日は先日買った本のはなしを。

    この日記を以前から読んでくださってるかたがたは、わたしがパリを離れて森のなかに住みたいぃ〜、という気持ちを高めているのをご存知だと思います。

    先日、金子隆芳さんの「色彩の科学」と「色彩の心理学」というどちらも岩波新書の本を探しに日本語書店に行ったのですが、パリに住む日本人はみな快楽主義者なのか、2つある書店のうちどちらでも岩波新書なんてほとんどなく。。。ようやっと「心理学」のほうだけが見つかりました。

    諦めきれずにしつこく「科学」のほうを探していたら、目に留まったのが稲本正さんの「森の自然学校」です。


    「はじめに」には
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    毎日暮らす家庭やオフィスの室内、それと人間がほとんど入ったことのない原生の森。この遠くへだたった両者を、現代においてどうしたらつなげることができるのだろうか。その方法をいまこそ探る必要がある。

    一時、四角いコンクリートの箱に、金属やプラスティックでできた、どこかきどったインテリア用品を配するのが、流行の最先端だった。そして見るもの聞くもの触れるものが、とかく尖った感じのするものが尊ばれ、時間はキリキリ進んだ。都会こそが活力の源だと誰もが思い、化石資源で身のまわりのモノができるのはあたりまえで、文化も都市文明のまっただなかで生まれると信じこまれていた。そうとなればとうぜん、自然そのものや、自然素材は傍流に押しやられる。森や森の恵みである木と接する機会さえほとんどなくなった。

    そして、人々は疲れはじめた。
    そして、化石資源文明は限界が見えてきた。

    最近、自然の中でゆったりとした時間をすごしてみたい、と思う人が多くなったと聞く。森に囲まれ、たゆたう森の時間に身をゆだねたい、と言う人にもよく出会うようになった。また本物の木でできた家や、本物の木でできた家具につつまれて生活できたら、何かとても幸せになれそうだ、と言う人も増えつつあるという。

    どうも、日本人が心の底から、森の文化、木の文化を欲しはじめたようだ。それこそ遺伝子レベルでインプットされた、縄文からの記憶をよみがえらせようとしているのだ。そして本来「森の民」である日本人が森の文化、木の文化に日本人自身のアイデンティティを見つけようとしているようだ。

    ところが、その心の底からの気持ちとは裏腹に、森のこと木のことにどうアプローチすればいいかわからない、という人も増えつつある。森の文化、木の文化に関して、最近、新しい発見もあいついでいる。そこで環境問題も射程に入れて、世界に日本人として自信をもって出ていくために、この本を書いてみることにした。読み終えると「森の民・日本人でよかった」と思うと同時に、「地球人として(すなわち国際人として)日本人の役割はこれだ」と思える本をめざしてみた。
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    とあります。


    エコロジーとか環境のことっていろいろな入り口があると思うのです。

    わたしは手作り石けんから入ったけれど、グルメな人は、野菜の栽培や食肉の生産法、お水のことから入るのもいいし、動物が好きな人は、動物保護や動物実験のことから入るのもいいし、手作りが好きな人はリサイクルから入ることもできるだろうし、旅行が好きな人は空気や土のことから入るのもいいし。(せっかく旅行に出ても、空気が汚れていたり、目を楽しませてくれる自然がなかったら悲しいですよね)

    先日、わたしにとってのエコロジーは「いろいろな生き物の Nature を尊重すること」だと(とりあえずの)答えを見つけたわけだけれど、実際には環境のことってとても広い範囲に及んでいるわけで、そのなかからわたしはとりあえず、こんなにも魅かれる森や樹のことから調べてみるのがいいかもしれないと思いました。

    母がスキー1級を持っていたおかげで、わたしがはじめてスキーを履いたのは3歳のときでした。他の子と一緒にソリをしたいと言っても、許してもらえず。そのころのリフトは1人乗りが多くて、古い座席は前のめりに傾いていて、しかも滑りやすい材質で出来ていて、中継柱に差しかかるとものすごい勢いで揺れて、吹雪のときなどはとても怖い思いをしました。

    1人で必死にリフトの棒にしがみついているとき、横にいる大きな木々に話しかけると、なんだか怖さが和らいで、やさしい気持ちになれたのを覚えています。

    そして樹のことを知ったら、きっと樹を通して水のことや土のことももっとわかるようになるのではないかと。

    そういえば、今日はひんやり寒いくらいだったのですが、うちのプランターの苔はようやっと茶色に日焼けしはじめました。こんなの去年なら4月の初めには起っていたことなのですが、身近に自然があることで、そういった気候の変化に敏感でいられるんですね。

    「植え・育て・使い・遊ぶ。木と森の文化を体感し、考える本」と紹介されているこの本は、樹と森が好きなわたしにとって、樹について、そして樹と人間のかかわりかたについて考えるのに、いい入門書になりそうです。





    写真は、1泊2日や1週間くらいの講習で作れるようになるというリスと、椅子です。
    ガウディ Love !! なわたしとしてはガウディ似の椅子が作れるようになりたいな〜。



    2002年07月15日(月) おいしく食べる vol.2 - Le creuset

    今日も昨日に続き、革命記念日の花火ががんがん。今日の音はちょっと迫力ありすぎて恐いくらいです。

    今日の日記は 11日の日記「おいしく食べること」の続きです。



         *          *          *



    素材のおいしさを引き出すというル・クルーゼのお鍋と圧力鍋に興味を持ったわたしは、さんざんいろいろな人に話しを聞き、情報を集め、台所の空きスペースをメジャーで計り。。。


    そして結局両方買ってしまいました。ル・クルーゼと圧力鍋。(笑)

    いや、あの。。。春にフランスに帰ってきてからあまり外食していなかったので、ちょっと余裕があって。。。(てれ笑)

    ちょうどフランスのいいものを見直そうと思っていたところでもあったし、圧力鍋は蒸し器としても使えるし、高さを使って2段調理もできるということだったので、ある程度の大きさのものを買うと、絶対に少量の煮物のための小さいお鍋がほしくなるし、圧力鍋の大きさで半合のご飯を炊くのは無理があるし、2つないとご飯とおかずを同時に作れないし。。。ということで。

    (相談した友人に「結局両方買った」と報告したら、「ま〜、ある意味最初から見えていた展開だよね」と言われてしまいました。ははっ)

    ル・クルーゼのお鍋は日本では高いらしいけれど、フランスではふつうのお鍋よりちょっと高いかな?くらいのお値段です。でも、圧力鍋はこっちで買っても高かった〜。というか、消費税 19.6%のおかげで欧州製の圧力鍋はどれも日本で買うのとそんなに変わらないようなお値段。

    そして買ってみてから気がついたのだけど、お鍋でご飯を炊くのにも、圧力鍋を使うにもタイマーが必要。そしてル・クルーゼのお鍋の取っ手は調理中熱くなるので、鍋掴みが必要。と、いままでぜんぜん必要なかったものも揃えるために出費は予定よりちょっとオーバーぎみ。。。 (;_;)


      それでも、使ってみたらどちらも買って大満足!! \(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


    まず、ル・クルーゼのお鍋はこんな。







    失敗写真しかなくてすみませぬ。。。でも、調理器具に興味のない人でも、このお鍋のオレンジ色のものはどこかで見たことがあるんじゃないでしょうか?鋳物のホーローでできていて、お鍋も蓋もすんごく重たいのです。

    大きさはだいたいこんな。







    直径 16cm のおちびちゃん。

    買ってすぐにこれでお米を炊いてみたのですが、お米が光っていて、ぷりぷりした食感ですーっごくおいしいっ! もういままでのうちの炊飯器ってばいったいなんだったんだろう?!と思いました。

    デザート用にプルーンのワイン煮を作ったり、翌日は手抜き野菜スープを作ったり。どれも以前同じレシピで作ったことがあるものなのに、いままでよりずっと素材の味がしっかり感じられておーいしいのです。とくにお野菜の甘み(もちろん砂糖を加えたわけではなく、自然の状態で)がよく出ていたかな。ご飯もスープもワイン煮も、作っている最中からとてもいい匂いだったし。

    ダージリンの S.F.T.G.F.O.P.1 のようなデリケートな味のお茶は水のなかの酸素を飛ばさないように、お湯を沸騰させず直前で火を止めていれるとおいしいというけれど、蓋が重くてお鍋のなかの酸素が逃げないことがお味になにか関係あるのかしらん???

     しかも!

    いままでわたしが使っていたお鍋も厚手で割合いいものだったのですが、電気コンロの目盛りを1にすると沸騰は止まっていました。だから、6まである目盛りのうち、揚物のときは4、煮物のときは3にしていました。それがル・クルーゼの場合は、3で一度沸騰させたらその後は1にしてもずーっとコトコト沸騰し続けているし、コンロから完全に下ろしても、かなり長いこと素手では触れないくらい熱いのです。

    キッチンにちょこんと小さくて真っ赤なお鍋があるのは、見た目はとてもかわいいのだけれど、使ってみるとちょっと気持ち悪いくらいの優秀さ。


       −−−またまた後日に続きます。
          もちろん「圧力鍋について」(笑)&後日談です。。。



    2002年07月22日(月) しばしのお別れ−さらば、おいしい日本食


    今日ついに愛用していたおいしいお醤油を使い果たしてしまいました。(;_;)

    いままで使っていたのは、キッコーマンの再仕込みしょうゆ「二段づくり」
    (変換で最初に出た候補が「妻子込み」でちょっとウケた(笑))

    説明書きには


    「熟成させた生じょうゆを、再びしょうゆ麹に加えて二段づくりした、時間と手間を掛けたぜいたくなしょうゆです。深い香り、豊かなコクと甘みが特長なので、刺し身、寿司などのつけじょうゆとしてお楽しみください」

    となってます。
    日本に帰ることになった友人が当時日本食をまったく食べていなかったわたしに譲ってくれたもの。

    もちろん煮物なんかをするときにはごく普通のお醤油を使っていたのですが、このお醤油を使うと、海苔ご飯とか納豆とか、点心とかいろんなものがとってもおいしかったのです。

    圧力鍋を買ってからすっかりはまっている玄米ご飯、今日は海苔といっしょに食べたのですが、途中で二段づくりがなくなったので、ふつうのお醤油で試してみたところ。。。なんか拷問に耐えているようなお味。あ〜ん。(;_;)

    もちろん、たてつづけに比べてしまったからいけないのだけれど、若いころからあんまりおいしいものを知るとよくないっすね、エンゲル係数上がりまくりで。

    日本食材店は2軒廻ってみたけれど、やっぱり同じものは見つからず。うちの両親はそんないいお醤油なんて使っていないので、実家に郵送を頼むわけにもいかず。

    次回の一時帰国までにおいしいお醤油情報をたくさん仕入れて、いっぱい買ってこよ〜っと。

    ということで、べつに煮物の類いは作れるのだけれど、「日本食の基本はやっぱりお醤油!」と思っているわたしなのでした。



    2002年07月24日(水) お気に入りレシピ本


    パリには2つの日本語書店があるけれど、どちらで買っても日本の 2.5 倍くらいのお値段。なので、いままでめったに買ったことがありませんでした。

    ところが先日圧力鍋を買うにあたって、圧力鍋を使ったレシピ本を買ったのを皮切りに、お料理に目覚め、最近はつぎつぎとお料理本を買い込んできてます。(破産しそうだからもうしばらくやめとこ(苦笑)) 買ってみたのは


    せっかく掲示板で勧めていただいた『 ベジマニア 』はどちらの書店でも見あたらず。(;_;)

    『ナチュラル・スイートがおいしい』はマクロバイオティックの考えかたにそった甘いもののレシピ本。

    「チョコレートを食べたいぃっつ!!!」という発作が起きなくなってから、スーパーで売ってる甘いものも苦手になりつつあるのですが、パン屋さんで売ってるフルーツタルトなら平気で食べられるんですね。

    なので、きちんとした材料を使って保存料などの添加物が入っていなければ、食べられるんじゃないかな〜と思いはじめたのです。いまでも甘いものはすきだから、自分で作れるようになればいいんじゃないかと。。。

    この本では基本的に卵、牛乳、バター、クリーム、精製された糖分は避けて、生クリームを豆乳と米飴、そしてすりおろした山芋で代用したお菓子の作りかたなどが載ってます。

    マクロバイオティックについては陰陽五行などの視点からも説明されているのだけれど、たぶん簡略化しすぎ?(笑)で、わたしは5つのどの体質にも当てはまるような気がして良くわからず。(苦笑) マクロバイオティックについて知りたい人は別の本を探したほうがよさそうです。

    でも、載ってるレシピはあまり手間のかからなそうなものが多いし、蕎麦粉を使ったお団子にあんこを添えたものなど、和風から洋風までレシピはどれもなかなかおいしそう。

    出てくる材料が通販できるお店やマクロバイオティック料理を出す日本のレストランも紹介されています。レストランで出るお菓子たちの見た目は、普通にバターや卵を使ったお菓子とほとんど変わらないものも。


    『野菜のダイエットケーキ』のほうはまだあまりよく見ていないのですが、もうちょっとふつうのお菓子風。著者の竹内さんは女子栄養大学の先生です。野菜と言っても定番のかぼちゃ、サツマイモ、人参だけじゃなくて、ひじきとか、小松菜とかゴボウとかいろんなものを使ったレシピが出ています。

    まずは『ナチュラル・スイート・・』のほうを作ってみて、慣れたら『野菜のダイエットケーキ』の砂糖を黒砂糖や米飴に置き換えたり、小麦粉の一部を全粒紛に変えたりする方法で作ってみたいな。


    ネットでお料理情報を調べていて、どこかのサイトで昆布や鰹節を粉状にして、そのままお出汁の材料も食べてしまうという話しが出ていて、これは栄養に良さそうと思っていたところ見つけたのが『「粉だし」で極上シンプルだし宣言』。

    上記の2つのほかに干し貝柱や、干し椎茸も粉だしとして使えるとか。ふつうにお出汁をとる方法のほかに、浅漬けや炒め物に振りかけたり、ドレッシングに加えたりなどの利用法が紹介されています。

    手作り化粧品を作るのに、ハーブをオイルやアルコールに浸け込むとき、ハーブそのものよりもミルや乳鉢で粉にして浸けたほうが、成分がよく抽出されるのですが、お出汁もやっぱり同じみたい。粉にするほうがより少ない量で味と風味が出せるとか。

    粉にして、出汁をとったあとの昆布や鰹節も一緒に食べちゃえ!っていうのはナイス・アイディア!だと思ったけれど、ちょっとうま味が足りなかったかも、と思ったときに上から調味料感覚で振りかけられるのは便利そう。

    いま台所では早速、米飴で甘味をつけたあんこがコトコトいってます。るん。圧力鍋を使ったので、10分加圧で小豆は煮崩れてくれました。それを焦げつきづらいル・クルーゼのお鍋に移して煮詰めています。ル・クルーゼ、超優秀です。たま〜にしか様子を見に行かないのだけれど、一向に焦げついたりこびりついたりする気配なし。

    米飴は近所の健康食品店であっさり見つかりました。お砂糖を使うよりあんこにうま味と艶が出るのだそう。明日は蕎麦粉を使ったお餅を焼いて、あんこをつけて食べよう〜っと。(笑)



         *          *          *



    ところで、月曜日の日記に再仕込み醤油について書きましたが、その後調べていたらこんなサイトを見つけました。

    再仕込み醤油=甘露醤油でした。サイトによっては「=刺し身醤油」としているところもあったけれど、人によってはたまり醤油を刺し身醤油と呼ぶ人もいるようですね。

    健康食料品店で蕎麦粉や米飴を買うついでに、たまり醤油の小瓶も買ってみちゃいました。気に入るかしらん?



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