ジャパニーズ・フットボール・デストロイヤー

トルシエが嫌いで、俊輔が好きな三郎会長は
赤鬼の対極を標榜する監督を担ぎ上げてみた
ものの、うまくコトが運ばないことに苛立ち
を覚えているようだ。彼はとっくに気づいて
いるが、踏み出すわけに行かない。今の監督
ではW杯に行けないかもしれない。しかし、
監督は日本サッカーの大恩人にして、「神」
と呼ばれる人間だ。彼の顔に泥を塗るわけに
はいかないのだ。そして、なにより自分の
顔にも。

神様は磔寸前だ。彼は日本とブラジルの違い
がわからなかっただけなのだ。そして、監督
として何のメソッドも持っていなかっただけ
なのだ。そして、最高の左サイドバックはな
にがなんでもブラジル人でなくてはいけない
のだ。この日本サッカーの大恩人はもうすぐ
10年以上続いた日本との別れを迎えるかも
知れない。

イラク代表は内戦でサッカーどころでは無か
った。練習を始めて一ヶ月。芝生の上での練
習が楽しくて二時間余計に練習してしまうよ
うな彼らに日本のエリート達は圧倒された模
様。日本唯一の巧妙であるGKが超人的なセ
ーブを見せて勝ちを拾ったが、そこには連携
も魂も戦術もなく、得点を決めた左サイドバ
ックは誰の祝福も受けない。皮肉にもチーム
における自分の立場をさらけ出した。

サポーターはどんな時でもエリート達の味方
だ。どんな無様な姿を見せても彼らを覆うの
は歓声であり、拍手であり、フラッシュであ
る。彼らはスポンサーに飼われている。だか
ら商売道具たる日本代表の文句など言わせて
もらえない。「リーダー」は試合そっちのけ
で応援のことばかり考えている。ゴール裏か
ら本当のサッカーファンが消えてしまった。

W杯一次予選が明日から始まる。
未だサッカー日本代表は、彼らのサブにすら勝
てない。相手は左サイドバックをサンドバック
にするようだ。果たしてどうなるか。



2年後、我々は何処にいるだろう。
ヨーロッパのかの国か。
それとも・・・。

2004年02月17日(火)

コプーさんの三日坊主。 / コプー。

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