魂のたそがれ触れ合うためにあるものを手、と呼ぶのなら私はいらない私にはないたそがれは穏やかにその時を待つ眠れない暗闇と静寂は心を熟すのではなく怯えさせるのでもなくただ過ぎ去り埃が知らないうちに肌に吸い込まれ私のものとなる満月はいつしか細くなるがそれは欠けるのではなく闇に満たされるのだたそがれはそれを知っているたそがれはそれを知っているので私の手を剥ぎ取るたおやかにしめやかに目を伏せながらそしてそれは儀式ですらなくただ日常と呼ばれる