某日。 夜半過ぎ、久しぶりに彼の人より連絡あり。
寂しい、と言う。
そんな事はとうの昔に分かっている。 ここへくるまでに一体どれだけの時間を費やし、 どれだけの言葉を重ねてきたことか。
それとも、そんなものは忘れてしまったのだろうか。 覚えているのは私だけなのだろうか。
恐らく、もう言葉はいらないのだろう。 緩やかな時の流れに流されるまま、ゆるゆると流されて行けば良いのではないのか。
麗香は麗香として。 空は空として。 私はここにいる。
語ることをしないままグラスを傾けることがあっても良いのではないのか。
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