アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2010年10月02日(土) 癒し方、癒され方。

「麗香さんはね。自分を癒す方法を覚えた方が良いですよ。」

薄暗がりの中、体温のあるものに包まれながらそう言われたのは、
いつの話だったか。

ゆらゆらと揺れていた。
けれど、しっかりと抱かれていた。
受け止められていた私は心地良かった。

あれから何年経っただろう。
私は果たして自分の癒し方を学んだのであろうか。

補ったり、補われたり
与えたり、与えられたり
差し伸べたり、差し伸べられたり。

そういうものだと思っていたのだけれど、違うのだろうか。
気がつけば、どうやら癒すばかりの感覚しか持てていない自分がいる。
実は、癒されていることに気が付いていないだけなのか。
溢れるほどの癒しに囲まれているあまり、それらを当たり前と
感じてしまうほど、鈍感になってしまっているのだろうか。
それとも本当に与えられていないのか。

そもそも、与えられるものではなく、
どこかからもぎ取って来るべきものなのだろうか。

この歳になってようやく、
他人が欲している「癒し」が何なのかは分かるようになったらしい。
が、私が欲している「癒し」とは何なのか。


数日前までの暑さが嘘のようだ。
人混みの中「ぽっかり」と透き通った秋空を、真上に見上げて思う。
彼らが私を以ってして心の中の「ぽっかり」を埋めようとしているのなら。
もしそうであるのなら。
私の中の「ぽっかり」も、いつか誰かに埋めてもらっても良いのだろうか。

空に問うたところで、答えが降りてくる訳もなし。



〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜
愛してくれる?

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麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
エンピツ

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