一昨年くらい前からだろうか。 私は業界の閑散期・繁忙期に合わせて、 半年遊んで半年稼ぐ、という仕事の仕方をしている。
一年のうち半年は主婦時々パート、半年は会社員、な生活。
春から秋口までの閑散期は主婦業にほぼ全力投球しつつ遊び、 秋口から年度末までの繁忙期は主婦業そっちのけで会社員、である。 もちろん、会社員である間も遊ぶのであるが。
今年の閑散期には、色々とやりたいことがあったはずであった。 やれ「着付けを習いたい」 やれ「三味線を習いたい」 やれ「英会話を習いたい」 やれ「手話を身につけたい」
やりたいことがてんこ盛りであった。 が、やりたいことがあり過ぎてポイントが絞れなかったせいなのか、 そもそも飽きっぽい性格が災いしたのか、今年はどれにも手をつけられなかった。 いや、まとまった時間があると「明日からやればいいやぁ」という気になってしまう 元来の不精な性格に起因しているに間違いないのだが。 ただ、計画外に、酒の肴作りに関しては、その品数が随分と増えた。
ゆるく飲みながら料理をつつきつつ、三味線の音など聞きたい、という楽しみのうち、 一つは達成したことになるのであろうか。
今年もまた先日より会社勤めに出始めている。 出社した朝からいきなりデスクで作業に入ったため、他部署への挨拶が行き届かず、 社内で知った方に呼び止められて「久しぶりだね、今なにやってるの?」と 問いかけられ、「先日よりコチラで働いてます」などという会話をしたり。 あるいは打ち合わせに出席したところ、「もうそんな時期?」と驚かれたり。
これから年末、年度末に向けて、何だかんだと忙しくなってしまうなぁ、という 焦りもあり、先月、先々月あたりは人との出会いに貪欲になっていた。 人と時間を共有することに貪欲になっていた。 少しくらい無理があっても、あるいは強引であっても、その欲を突き通していた。
人と対峙する時、私は自分の直感を信じる方である。 と言うより、そもそも私は直感で生きている生物なのであろう。 自分でも呆れるほど頑なに、自分の直感に従っている。
この半年、ここまでのところ、どうやら私の直感は外れてはいないようである。
ならば、このまま春まで。
春までこのまま。
春まで疾走。
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