連日の忘年会や酒の席で、淀んだ空気、煙草の煙にまかれ、
「これは危険」と思ってはいたのだが、案の定、一昨日あたりから
喉が腫れてきた。

数年前、酷い咳風邪をやった時に喉の粘膜が切れてしまい、
タイミングが悪いと、今でも、粘膜の切れたところから、空気中の雑菌が
直接体内に入り込んでしまうのである。

ウィルスではなく、雑菌である。
空気中の、である。
普段、目に見えずにそこここを浮遊している、特に害のないハズのものが、
害になるのである。

粘膜で止まってくれれば、何ともないのであるが、
体内に入ると、恐ろしいことに一気に40度を越える熱が出てしまうのである。

気をつけていたのに
気をつけていたのに
気をつけていたのに

まぁでもお正月の準備はすべて終えてあるし。
花でも眺めながら酒を・・・・・アルコール消毒という名の飲酒を・・・・・。


きっと少し休むのが良いのであろう。
体が休みたがっていたのであろう。

今夜は人混みを避け、久しぶりに家で過ごす大晦日になりそうである。
夜中に喉の痛みがひくことを、今でも願っているのだが。
そして新年会だか正月飲みだか、というものには行けるようになることを
今から願っているのだが。


振り返ってみれば、今年は大事な出会いが随分とあった。
仕事関係の出会い。
職場は同じでも、チームが変わったからであろうか。
SM関係の出会い。
遊び場を変えたからであろうか。

昔からの友人との関わりも、随分と深くなった。
以前から付き合いのある、同世代の人間とあれこれ語ることが多くなった。
女性同士の付き合いも、以前とは比べ物にならないくらい深くなった。

そういうトシなのであろうか。
ようやく、そういう話題を共有できる年齢に入ってきたのであろうか。
なるほど。
同世代同士の遊びは楽しいものである。


先日、仕事の付き合いからはじまって、昨年あたりから少しずつ
込み入った話までができるようになった人に誘われて、仕事納めの飲みに行った。
渋谷の外れの、日本酒バーなるお店であった。
まず、その場所に驚く。
昔、彼の人と来た、その隣の店に最近オープンしたのだと言う。
聞けば、隣は昨年頃に閉店したと言う。
少し残念に思いながら、お奨めの日本酒を尋ねると、
「阿部勘」を奨められて更に驚く。

年の〆に、意図せずしてまさかの「阿部勘」が来るとは。
私が「黒龍」と同じくらい好きな銘柄なのである。
これもまた巡り合わせなのか。

来年、またこの店に来るのであろうか。
来るのであろう。

カウンターの「田林」をワイングラス越しに見ながら、そう確信した。