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■ 黄色い封筒の「侵入者」たち
出がけにポストをのぞくと、厚みのある黄色い封筒が入っていた。 最近、黄色い封筒に縁がある。先週は、大ぶりの黄色い封筒を開くと 本が二冊入っていた。歩きながら手袋を外し、そのまま封筒を破る。 今度は、CDが二枚入っている。こちらも、手紙はない。
仕事場に着いてから、すぐにパソコンにセットして再生する。 ざらっとした感触のイントロに続き、のびやかな声にのった言葉が放出された。 思わず手を止めて、耳を澄ます。いや、音に集中しようと意識する以前に、 すでに私の両方の耳は、その正体を掴もうと試みていた。
このCDの送り主であり、この音楽の創り主は、kosechさんという人である。 数日前、ncのカイノショウさんが、興奮したようにメイルをくれた。「突然だけど、 凄いのがいるよ。音源を送りたいので、支障が無ければ送り先を教えて」 もちろん、私はそうした。すると、kosechさん本人からCDが届いたのだ。
CD二枚をたっぷり三度聴く。そして、ふと気づいた。 彼の音楽には、扇情的な要素が巧みにプログラムされているのだ。
まるで、黒い尻尾を持つ動物みたいだ。その尻尾の先っちょを掴もうと 追いかけているうちに、ずぶずぶとのめりこんで行き、いつしか自分も "trickster(侵入者)"の一味だったことを思い出す。遠い記憶を手繰り よせられるみたいな感覚。だからだろうか、懐かしく耳に染み込む。
私は新たな「侵入者」に、両手を広げて「ウェルカム」と云った。
カイノショウさん、kosechさん、どうもありがとう。今度はライヴでぜひ。
2004年02月03日(火)
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