ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

映画めも - 2009年06月29日(月)

『ブロークンフラワーズ』

ジム・ジャームッシュ監督のカンヌでグランプリを受賞した作品。

いわゆる、面白く展開する楽しめる作品ではないが、この監督のオリジナリティーを感じることが出来る作品。

物語は、若い頃、沢山の女性とお付き合いした中年男性のところに実は別れた後子供が出来ていることがわかり、出産して育てましたと言う手紙が届く。

その子供は19歳になり、家を出ました。
おそらく父親であるあなたのところへ向かっていると思いますと言う手紙の内容だった。
中年男性は独身だがインターネットの商売で莫大な財産を築き上げた。

心当たりのある女性は5人で紙に書き出した。

中年男性は、隣のインターネットの好きな男性と相談すると、その5人の住所を割り出す。
そしてその女性たちを訪ねろと言う。

中年男性は5人の家を訪ねる。

それぞれを訪ねるが、みんな、本当のことを言わない。
みんなが怪しいが誰が子供を産んだのかはわからない。

自宅に向かい空港を降りると一人の若い男の子がいて、中年男性はあれ?と思う。

自宅に帰ってくるとまたその男の子がいる。

男の子に食事を与え、自分の子供であるかどうか本当のことを尋ねようとするが、そんな微妙な話はしたくないと逃げ出してしまう。
おそらくそのこが自分の子供なのだろうが真相はわからないまま物語は終わっていく。

僕自身にはそんなことは無いと思うが、なんだか自分の人生は何だったんだろうと考えさせられる物語だった。

しかし、まさかと思うところで子供は出来るものである。

世の中の人間みんなが、もしかしてと思うことがこの映画を観てあるかもしれない。




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