平和な日曜日の昼下がり、私はいつものように寝転んで『なんでも鑑定団』を見ていました。
人のお宝がいくらだろうが、そんなことは私にはどうでもいいことなのですが、骨董の世界とか、芸術の世界とか、私はまったく無知なので、その筋の世界をダイジェストみたいに垣間見れるこの番組、けっこう好きなんです。
その中の一件の依頼。 夫がゴミ屑のような屏風絵8枚ほどを「汚いから高価なものに違いない」と、550万円で買ってきたという。 そして、表装に150万円をかけたという。
奥さんは「こんなんにそんなお金かけるならば、私に宝石買ってくれればいいのにね」なんていいながら、予想評価額は買ったときの額ということで“550万円”
そして、衝撃の評価額は・・・・2万円 あちゃー。 ものすごい赤っ恥です。 ところが、その奥さんの口から出た言葉は
「あらあ、この結果をお父さんに言うのかわいそうねえ。 テレビで放送されないんだったら、550万円だったよ、って嘘つくんですけどねえ。やっぱり放送されますよねえ。フフフ」
なんか、いい夫婦だなあって、すごくジーンときました。 お父さんの愚かな道楽にあきれながらも許してあげているお母さん。 実際お母さんだって大観衆の面前で大恥かいているのに、お父さんを思いやっていて、なんか、すごくあったかいなあ。
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