2005年09月05日(月) |
安野モヨコ『働きマン』 |
働くために生きているのか? NOと言いたい私です。 文字通り仕事に生きる人もいるのでしょうが、私はそれは本望ではない。
だけど、私の日常は、仕事、仕事、仕事・・・仕事に支配されている。 なにをするにも仕事が優先。 部屋に帰るなり倒れこむように眠ることすら翌日までに少しでも疲労を快復するため。 仕事のご都合にお伺いをたてて、わずかに余ったところでやっと自分を取り戻す。 おしゃれも、趣味も、友だちづきあいも、全部後回しの生活。 私は働くために生かされている気がして辛くなる。
いっそ「それが自分の生き方だ」って思うことができればどれほどか楽なんだろうけど・・・。 そうは思えないよなあ。
私は生きるために働きたい。 自分の人生のために仕事があってほしい。
安野モヨコの『働きマン』を読んだ。 松方弘子みたいに、仕事が面白くって、仕事に全力投球できたらどんなにいいだろうと思うよ。 大きな仕事にぶち当たったとき、全身全霊をかけてやりとげてやる!っていうやる気が欲しいよ。
でも、私は大きな仕事にぶち当たるたびに、逃げ出したくなるよ。 体力がもつだろうか?とやる前から腰が引けているよ。
ちょっと自己嫌悪に陥りながらも、この漫画が読んでいてつらくないのは、仕事人間の松方弘子だって、悩んで衝突しながらやっていて、等身大に思えるから。 そして、彼女の周りの仕事人たちも、それぞれがさまざまなスタンスで個性的に、前向きに仕事に取り組んでいるから。
素直に読んでいてうらやましいんだ。
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