きよこの日記

2005年10月21日(金) バカ兄弟 アゲイン

まだまだ紹介したい。バカ兄弟。
 http://www.daily-essay.com/04/4.html#040417からの引用です


あんちゃんは、弟の小屋に入ると、すぐに自分の世界に入り込み、遊びに夢中になる。このバカっぷりは最高だ。いかりや長介の演技のなかで、これは飛び抜けて光っている。本当にこのコントを楽しんでいるのがよく伝わってくる。そうしてあんちゃんが遊んでいるところに、弟がいろいろと質問してくるのだ。
(長介、新幹線のオモチャで遊びながら)

長介「ゴー、ギュイン、ギュイン、ギュイン、ギュイ〜ン、プシュー…」
仲本「ねぇねぇ、あんちゃん」

長介「プルルルル〜。次は、名古屋〜、名古屋〜。荻窪には、停まりませ〜ん。ギュイン、ギュイン、ギュイン……」

仲本「ねぇねぇ、あんちゃんってば!」

長介「なんだよ、うるせぇな!」
仲本「あんちゃん、これ教えてくれよ」
仲本「あんちゃんあんちゃん、Be動詞ってなんなの?」

長介「血液型ってのがあんだろ? B型の人が二人いて、それが『びーどうし』ってんだ」
仲本「さっすが、あんちゃん!」

仲本「あんちゃんあんちゃん、助動詞ってなんなの?」
長介「話は中国に飛ぶぞ、いいか……。むかし中国に徐っていうのが二人いて、それが『じょどうし』ってんだ」

仲本「さすが、あんちゃん!」

仲本「あんちゃん、ホルモンのバランスって?」

長介「それはなぁ、ある筋の人たちの話でな。『親分は龍で、俺は蛇だから、お前は鯉がいいな』って、そういう決まりがあるんだ。これが彫るもんのバランスだな」

仲本「あんちゃん、胃下垂ってなんだ?」
長介「イカの入った雑炊だよ。タコの入った雑炊はタコスイだ」

仲本「あんちゃんあんちゃん、ペレストロイカって何だ?」

長介「お前そりゃあ、ソ連にペレスって奴がいてな、トロとイカが大好物で寿司屋に行くとよくそれを頼むんだ。だから、ペレス・トロ・イカっていうんだよ」

仲本「あんちゃん物知りだな〜。さすがあんちゃんだ」
仲本「人間はなんで死ぬの?」

長介「俺は死なない」
仲本「いや、人間はいつか死ぬんだよ!」

長介「いや、俺は死なない」
仲本「なんで?」

長介「バカだから。バカは死ななきゃ治らないっていうだろ! 俺はバカを治す気はないから死なない。お前もバカだから死なないぞ」

仲本「あんちゃん、人間はどうして働くの?」

長介「(おもちゃを放し、神妙な面持ちで)お前な、『アリとキリギリス』って話、知ってるか?」
仲本「知らない」

長介「……あんちゃんも知らない。ハハハー!」

 たまに、あんちゃんのほうからネタを振ることもある。
長介「俺な、怪我してるかもしれねぇんだ」
仲本「怪我!?」

長介「前からなんだけどな、背中のもっと下のほう、(尻を指さす)この辺がな、パックリ割れてんだよ。んでもって、穴も空いてんだ」

仲本「割れてんのか! あんちゃん……俺もだよ!」
長介「こりゃあ、病院行ったほうがいいな」

 あんちゃんにはバカなりに独自の哲学がある。
工事「あんちゃん、今日新聞読んで勉強してるんだ」
長介「バーカ」

工事「勉強してんのにバカって言うことないだろ!」

長介「俺はむかし読んだから、もう読まなくていいんだよ。新聞って新しく聞くって書くだろ? 見るとか眺めるって書くならわかるけど、初め名前つけた人が間違ったんだな。だから俺は新聞が嫌いなんだよ」

工事「あんちゃん、相撲とりってどうして塩をまくんだ?」
長介「お前、どうしてそう物事を決め付けてかかるんだ? 良くないよ! あれがどうして塩だってわかるんだ? 舐めてみたのか?」

工事「あれはね、アナウンサーの人がね、塩をまいてますって言うんだよ」

長介「俺はな、ずっとお前の親代わりで面倒みてきたんだよ、俺の言うことよりアナウンサーの言うこと信じるなら、今日からアナウンサーに面倒みてもらえ!」

工事「そんなー、俺、あんちゃんがいないとダメだよー」

長介「学校ってのはな、バカな奴が行くところと決まってんだ。何年かかっても覚え切らない奴が、仕方なしに中学、高校、大学って進んでいくんだよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふーー。
すばらしい・・・。
圧巻だわ。



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