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■ 初冬
かなりいいかげんなタイトル。
運転中、信号待ちをしている時によく手を見る。止まるたびに見ているわけではないが、それほど、ふだん自分の手を意識していないのだろう。働いてくれているのに、申し訳ないことで。 それで改めて見た手が、荒れていた。湯を使うし、寒いし、乾燥はするし、そういう時分だから。しかしここ数年、気になるほど荒れることはなかった。少し皮膚がひび割れた手を見て、何かオイルかクリームなどを用意しようと思う。 そういえばこのところ手には、アルコールが塗りたくられることが多い。出かけた先には消毒用エタノールが置いてあり、また自分でも持ち歩いている(「手ピカジェル」の携帯用。ジェル状なのでとても便利。インフルエンザ騒動については人それぞれ考えもありましょうが)。 なるほどいろんなものを殺しているわけだ。
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某日。 実家に行ったら伯父(母の兄)が来ていた。実家宛てにもらった伊勢うどんを、もらう。 私は柔らかい麺類は許せない(まあしかし母曰く「いい麺はちょっとくらい茹ですぎても大丈夫」。大門素麺然り)。でも伊勢うどんは別だ。あれはああいうものだから。 甘くとろっとしたたれ、ぜったいKの好きな味、と思って準備すると、想像通りだった。半熟卵をぽとんと落としてやる。細ネギがあればよかったんだけど。
その晩。 「おじさんっていくつ? うちの父親(=りー父)より1つ2つ年上かなって思っとったんだけど」 この伯父というのがほんとうに穏やかな人だ。数年前に大病をしたけれど、痩せたことで却ってすっとして見える。持ってうまれたものの他に、定年間近まで丸の内勤務が長かったこともあるかも知れない。 というか、母の両親きょうだい(祖父母と伯母は故人)がそもそもたいへん穏やかだ。感情的に大声を上げたのを聞いたことがない。 そりゃちょっと怒っとるなって思うことはあったけど、それでも声を荒らげるってことはないなー。 「…」 りー氏のこの間(マ)が何を意味するか。 っていうか母はばあちゃん(偶然だけど今日は命日だ)によく「そんなこと言うもんはあんただけだ」って言われとったらしいし。
みんなが穏やかだったらある意味つらいかも。持って生まれた性分というものもあろう。 お察しします(母に)。
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久しぶりに食べたベノアのスコーンが美味しかった。 遠出してもろもろの土産を買ったついでに、自分用にプレーンのを買った。 以前、池袋西武地下で買ったことがあり、その後RさんとTさんと銀座のティールームに行った。劇的な特徴はないと思っていたけれど、ショーケースの中で山積みになったスコーンを見ていたら(工業製品だろうけれども)心が動いた。 本当はあたためて食べるといいのだろうけれど、待ちきれず、帰りの電車の中で割って食べる。あら、なんかいいな。 思えば淡々とした食べ物が好きだ。菓子というよりはどことなくパンっぽいところもいいのかも。
2009年11月13日(金)
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