綴緝
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2002年09月08日(日) 束縛

 重苦しい……。
 正しく言うなら、重くて、息苦しい。例えるならば全身雁字搦めに鎖で縛り付けられて、狭く暗い四方八方を石で囲まれた部屋に閉じ込められているような。または巨大な鉄の塊に押し潰されているような。そんな息苦しさだ。
 更に言えば暑い。肌が汗でじっとりと濡れている。この上なく不快だ。暑いという意味でも、重くて苦しいという意味でも。
 一体なにがどうなっているのか。
 半分以上寝惚けながら考えても解答を得られる訳もなく。
 取り敢えず不快さから逃れようと身を捩る。
 ……効果無し。
 第二段階。腕を突っ張ってみれば離れるかもしれない。
 ……びくともしない。
 第三段階。叩けば壊れるかもしれない。
 ……壊れるどころかやっぱり微動だにしない。
 全く反応が無いと苦しいだとか重いだとか関係なく。意地でも動かしてやろうという気になってくる。
 体を束縛している物は人肌並に暖かく柔らかい。鎖ではないようだ。
 柔らかいなら、と一瞬、噛み付いてやろうかとも思った。だが外側は柔らかくても中身が硬いかもしれない。歯をぼろぼろにはしたくない。
 結局爪を立てるに留め、力任せに押した。
 ……がやっぱり何も変わらない。引っ掻いたり抓ってみてもダメ。
 一人で奮闘して頑張ってもどうにもならない。何だか馬鹿みたいだ。骨折り損のくたびれ儲けとは今の状況を言うのか。損した気分だ。
 疲労と脱力感がどっと押し寄せる。
 ――――疲れたし。
 もう動きたくないし瞼も重たくなってきたし。
 身体を包む温もりもなんだか心地良い。暑いと思っていたはずなのに。
 寝よ。
 もう一回目が覚めたらきっとどうにかなってるだろう。
 楽観的に考え半分も開いてなかった瞼を閉ざす。折り良く眠気に襲われ、夢の中へ沈み込んだ。


 だから彼女は知らない。
「誰が離すかよ」
 彼女を束縛していた者の呟きを。
「……にしても俺を傷だらけにする気か、こいつは」
 幸せなぼやきも、彼女の意識まで届かなかった。


終われ。
稿了 平成十四年九月八日日曜日



一人称と三人称がごちゃ混ぜ。まあいいや……(全然良くない)。カップリングはご自由にどぞ(つーてもな……ラストの口調を考えりゃ一目瞭然か)。突発。思い付いたネタを書き殴っただけです。書棚更新をなっかなか出来ないお詫び(にもならん)。次にネット繋いだ日にはゼルリナ書きたいです。今回のように激短い突発。次回にゼルリナ書いたら↑は某所に移しますー。てゆか某所の存在忘れ去られてるんじゃ……。前回の日記で更新したって書いてもアクセス無かったしなー。まあ前々回の更新がエイプリルフールじゃしょうがないか。更新しない己が悪いのじゃー。

てことでまだ暫く沈みます。本当は昨日書く筈だったんですが、諸事情により(遠い目)書けませんでした。……あああああもう九月だよーう。曼珠沙華の季節が終わってから七夕ネタ完結かって言うか年内完結できるのか!? 以下次号。(……次号?)あ、↑の突発SSは七夕ネタと何の関係もござません。次回書く予定のゼルリナも七夕ネタには関係ないです。

いつまで続くバッドハイ。眠いですおやすみなさいー。(※現在時刻19:30)(そして午前3時ごろに起きるんだな)(眠れるだけマシか)


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八日の日記に書いた内容そっくりそのまま移植してきました。顔から火どころか火柱が上がる勢いで。(だからろくすっぽ読み返さず推敲さえ放棄……)サイトに載せる時は無くしたジャンク復活させてそこにでもアップします。来年くらいには。載せられるかー! と卓袱台返ししたくなったらひっそり消します(……)。
<平成十四年九月十四日土曜日>


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