ゼロの視点
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2009年07月07日(火) 友人が襲われた!

 先日、友人の日仏夫婦の家にディナーに招かれていたので、のんびりと彼らの家に出向いた。アパルトマンの入り口を入ると、中庭で住民たちが立ち話しており、その中にわしらを招いてくれた友人Eがいた。彼のところに近寄っていくと、ただの立ち話というより、もっと深刻なことを話し合っている模様・・・・。

 好奇心と共にすぐに実行する夫が、さっそく皆になんの話をしているのか聞いてまわると、な、な、なんと、Eの日本人妻T嬢が、家の近所で5人の日に焼けた人たちに襲われ、地面に引き倒されたうえに、5人に袋叩きにあったうえ、金品がはいったバック一切合財を奪われてしまったとのこと!。

 ひえーーーーーーーーーーーーっ、うそ、マジですか?!?!?!、って感じで、夫と二人で、腰を抜かさんばかりに驚く・・・・。T嬢を襲ってバックを奪った直後、バックの中の鍵を使ってアパルトマンの敷地内およびパーキングに、この犯人グループがやってきて、車上荒しまでしていった模様。

 犯人グループは未成年で、♂4人に♀1人だったとのこと。アジア人とみれば、皆中国人だと思い、中国人の多くが不法滞在ゆえに、襲われても警察に届け出ないだろうと見越しての犯行がとても多いとのこと。そして、運悪く、T嬢は自宅近所のスーパー前でクソガキ連中に襲撃されてしまったのだ・・・・・。

 しょっちゅう足を運ぶ界隈というわけでもないが、それでもこのあたりは知った気分だったのだが、いやいや、狭いようでいてパリは奥深いというかなんとういうか・・・・、私のまったく未知な路地裏がまだまだたくさん。それも、どうもやばーーい雰囲気蔓延の・・・・・・。

 実はこの日、彼女らの家に行く時に、大通りからいかずに近道として、ちょっと狭い道を選んでみた。最寄り駅で降り、あらかじめ地図で調べておいたように実際に目的地にむかってルートを進みだすと、どうも、いつものパリと違う雰囲気。

 18区バルベスなどの活気のあるアフリカ人街というわけでもなく、パリ市内なのに、パリ郊外のひんやり&ゾワっと、気を引き締めたくなるような、ヤバイ雰囲気・・・・・ヒト気がそんなにあるわけじゃないが、その道沿いにあるアパルトマンの壁面のペンキは剥がれ落ち、窓からは住人らが思い思いに洗濯物を干し、開けっ放しの窓のむこうから、なんとなく鋭い視線を感じるようなところといえば、わかっていただけるだろうか?。

 ここを歩きながら、毎日T嬢は通って暮らしてるわけだが、なかなかファンキーだなぁ・・・!?!?!等と、思いあぐねていたわけだが、結局、彼女らの家に到着するや否や、T嬢がその道で襲われたことを知り、ビックリすると共に妙に納得・・・・。

 T嬢が襲われている間、遠巻きに日に焼けた人たちが見ていたそうだが、誰も関わろうとしなかったらしい。おまけに、警察に被害届を出す際に、誰も証人にすらなってくれなかったとのこと・・・・。いやあ、恐ろしい・・・・・。

 4人で食事しながら、ふとT嬢が私に《今まで襲われたこととかある?》って尋ねられて、即座に《一度も怖い思いをしたことがない》と私が答えると、彼女は《それはものすごくラッキーなことだと思う!》と、切々とそのラッキー度合いを説き伏せられたが、いや、本当にラッキーなだけだったのかもしれないという気もしてきた。

 ま、たしかにアジア人といっても、デカイ私なので、どうせやるならデカイ女より、もっと手っ取り早いサイズを皆が狙うのが本能とはいえ、大多数で襲われてしまえば、なすすべもないわけで・・・・おっそろしいご時勢ですなぁ・・・・。

というわけで、自分を含め、皆様、お気をつけてくださいませ。



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