学校から帰って来た私が、いつものように、ヘビゴンザレス(仮)に訊きました。 「今日は何してたの?」 すると、ヘビゴンザレス(仮)は。 「ハクナ・マタタ。ハクナ・マタタしてたよ」
"……何してたんだろう?" と思いつつも、まあ、気にしないでおきました。
ところが。
その後、夕飯を作り、 一緒に食べているときにも、 一緒に映画を見ているときにも。 お風呂に入っているときにも、 歯を磨いているときでさえ。
「ハクナ・マタタだよ」。 「ハクナ・マタタだもん」。 「ハクナ・マタタだから」。 「ハフナ・ハハハにゃほ」。
……この言葉ばかりを口にして、ほかのことを語ろうとしません。
どうやら、ヘビゴンザレス(仮)は、 "『ライオンキング』をもう一度観に行きたい!" ということを、暗に訴えているようなのです。
分かった分かった。 また観に行こうね、約束するよ。 だから、お願い。 「プンヴァ」とか叫んで、耳引っ張って私に乗ろうとか暴挙に出ないこと。 特にいま、エアプレインで思いっきし打ち付けた腰がすっごく痛いから。
|