デイドリーム ビリーバー
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2002年01月30日(水) 呼び方

「いつまで俺のこと苗字で呼ぶん?」
何の話の続きだったか、そう言われた。
「他人行儀すぎへん?」って。

「じゃあ、なんて呼ばれたい?」と聞いたら
「それは、宙ちゃんが決めてよ」と切り替えされた。
作戦失敗。


実は、私も考えていたことでした。

私自身、最近、彼の心を近くに感じるにつれ
苗字で呼ぶことに、違和感を感じるようになってきていて。

なのに、なぜ呼び方を変えないのかと言ったら
それは私が、またもや、くだらないことにこだわっているからで。

彼女は、彼のことをなんて呼んでいたのだろうか、って。


呼び方の候補はいくつかあるけど
「じゃあ、○○!」って決めて
(あ、彼女と一緒)なんて思われるのは、いやです。
(あ、彼女と違う)って思われるのも、いや。
だから、彼に決めてもらおうと思っていたのに。

「彼女は何て呼んでたの?」
って、きけないわけじゃないんです。きけます、それぐらい。
だけど、きいてしまったら
同じ呼び方でいくのか、違う呼び方でいくのか
決めなきゃいけないじゃないですか。私が。

そんなしんどいのはゴメンです。


そんな私の気持ちを、知ってか知らずか、
彼は、私の頭をぽんぽんとたたいて
「自然に変わるまで待つか。
 楽しみやなぁ。なんて呼ぶんやろうなぁ」
「○○ヤロウとかじゃないの?」
「パパとかかな」
「なに?お金くれるの?」
って言ったら、彼は、あっけにとられていた。

「結婚して、子供ができるまで苗字のままかな、とか
 そういう含みやろ、いまのは。普通気付くやろ」
いや、普通は気付かないんじゃないかな。
つきあいだして2ヶ月やそこらでは。

「あ、そういうことね。あはは」と笑ってごまかしたら
「まったく、宙ちゃんはドライやねんから」と
もう彼の口癖みたいになってることを、言われた。

「そんなことないよ」

ほんとに、そんなことないんだけど。
そう思っていたら、彼が私の顔をのぞきこんで
「うん、確かに最近、そんなことないよな。
 よろしいよろしい。かわいいかわいい。」
って、嬉しそうに、また頭をぽんぽん叩く。

…なんか、最近、負けっぱなしの気がする。
何に負けてるんだろう。
わからないけど、ちょっとくやしい。



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