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■ 心も体も
成長期をすぎても、毎日、少しずつでいいから、心も体も成長していたいと思う。
体は成長期をすぎたら、もう成長はしない?むしろ退化をくいとめるだけ? 心はそもそも見えないものだし成長はしない?
どうなんだろう。だけど、やっぱりほんのちょっとでも成長していくことってできるんじゃないかな。
「成長する」ということは「芽がでて育って、その芽がやがて葉になって、枯れて落ちて、そしてまた新しい芽がでて。。」そういった循環の事かもしれない。
体の成長の芽は、毎日美味しく御飯がたべられることかもしれないし、面倒なことに対してもエイヤッと行動できることかもしれない。ほっぺたが艶やかに光っていることかもしれない。
心の成長の芽は、笑顔が自然にでてくることかもしれないし、眉間のしわが薄くなっていくことかもしれない。
どうかな‥‥
夢を叶えたいと思って海の向こうへ旅立ってきたけれど、その先の事はちっとも考えていなかった。叶えるということだけでいっぱいいっぱいだったんだ。小さなつまづきから、目の前にぶらさがるにんじんを見失って、バランスを崩して一体何百回泣いたことだろう。
「泣く」ことも「涙をながす」事もいつのまにか歯を磨くのと同じような事になってしまった。そんな自分が不安で、さらにまた泣いた事も数えきれない。
でも、ひょっとして私は、「また、生まれた」のかな?
一つ下の階のトルコ人の家族に一月に女の赤ちゃんが生まれた。私が夜中に独りぼっちで泣いていると、階下から、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる。 私も必死だけれど彼女も必死だ。真夜中に私達は必死で泣きじゃくる。
雪におじけづいて家にこもりがちな私の耳に、夜だけでなく日長泣きさけぶ彼女の声が聞こえてくる。それが仕事だといわんばかりに大音量で泣いている。そんな時、私も私で、人生の途方にくれて泣いている。
そして思う。やっぱり、私もまた、今もう一度 「生まれた」ところなのかもしれない。だから、泣くのが仕事なんだ。そうやって一つずつ何かを消化していく‥‥
心も、からだも、毎日少しずつ、新しく成長していこう。
2004年02月09日(月)
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